モイーズ最後の戦いはアーセナルの命運も握る「デクランのためではない。自分たちのためにやるのだ」
ウェストハム次第でアーセナル優勝の目も
今季限りでの退任を発表しているウェストハムのデイビッド・モイーズ監督。2019年の年末にマヌエル・ペジェグリーニの後任として2度めの監督就任を果たし、22-23シーズンにはヨーロッパカンファレンスリーグのタイトルを獲得。これはウェストハムにとって64-65シーズン以来の主要タイトル獲得となった。 そんな功績をもたらしたモイーズも、いよいよチームを去る。トップハーフの9位で迎えた最終節はアウェイでマンチェスター・シティの本拠地エティハド・スタジアムへ乗り込むが、これがモイーズ体制最後の試合となるはずだ。 シティは2位アーセナルと2ポイント差で首位に立っているが、この試合に敗れるか引き分けに終われば、アーセナルの逆転優勝の可能性が高くなる。アーセナルといえばモイーズとともにタイトル獲得に貢献した元ウェストハムのMFデクラン・ライスが今季輝いているが、試合前の記者会見でライスを支援することがモチベーションになるかと問われたモイーズ監督は、「ノー」と答えた。英『The Standard』がコメントを伝えている。 「ここにいる誰もがデクランを愛している。誰もが彼のことを覚えているだろうが、我々はデクランのためにやっているのではなく、自分たち自身のためにやっているのだ」 「私たちはできるかぎりの最善を尽くす必要があり、自分たちがやっていることに集中する必要がある。(ライスが)うまくいくことを願っているよ」 モイーズといえばアーセナルの現監督ミケル・アルテタともつながりが深い。長くエヴァートンを率いていた時代に中心選手として活躍したのがアルテタだからだ。くしくも現在のアーセナルと関わりが深い人物となったモイーズがアーセナルの命運も握ることになったが、最終節はどうなるだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部
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