USスチール従業員、モンバレーとクレアトンで集会。バイデン政権の判断前に日本製鉄の買収賛成訴え
米国鉄鋼大手、USスチールの従業員が12日、日本製鉄による買収支持を訴える集会をモン・バレー製鉄所とクレアトン工場で開催した。ゲーリー製鉄所や鉱山事業のキータックとケータック、フェアフィールド工場の従業員もバーチャル参加した。 日鉄は今週、全米鉄鋼労組(USW)へ提示していた追加のコミットメントを公開するとともに、森高弘副会長からUSS従業員へレターを発し説明。具体的な投資計画や、クレアトン、ミンタック、ケータック、フェアフィールドなど各工場の操業を継続する方針を示している。 集会に当たり、ペンシルベニア製造業協会会長や地域労組のリーダー、市議会議員などは改めて賛意を表明した。一方、USW執行部は10日、日鉄が買収完了時にUSS従業員へクロージングボーナスを支給すると発表したことに「贈賄であり、典型的な組合潰しだ」などと反発。バイデン政権による判断が佳境に入る中で双方が「最後の訴え」を繰り広げている。