26年春めど閉店で調整 名鉄百貨店本店
名古屋鉄道が、名古屋駅地区のビル内にある名鉄百貨店(本社名古屋市)の本店(名古屋市中村区名駅1)と、名鉄グランドホテル(同)について、2026年春をめどに営業終了する方向で調整していることが明らかになった。百貨店とホテルなどが入居するビルは、再開発事業で26年春以降の解体が検討されている。ビルの解体前に予定している百貨店とホテルの営業終了時期について、今後詰めていく方針だ。 名鉄百貨店は1952年に設立し、54年に創業。本店は本館・メンズ館で構成され、本館では婦人服や服飾雑貨など、メンズ館では紳士服や紳士洋品雑貨などを販売。地域の顧客に長年親しまれている。 名鉄グランドホテルは1967年に開業。名鉄グループの都市型総合ホテルとして営業しており、宿泊の機能だけではなく、ビジネスやパーティーなどで幅広い客層が利用している。 名鉄などが名古屋駅前の「名鉄名古屋駅地区再開発計画」で検討する再開発高層ビルの着工時期は、2027年度で調整している。再開発ビルの詳細や具体的な開業時期などは未定で、名鉄ら事業参画者は協議・調整を続けている。24年度中に事業の方向性を判断し、公表する予定だ。