「風の時代がきた!」と、“好きを仕事に”したら撃沈…独身会社員42歳に「新しい働き方」は無理なのか?
日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。 【漫画で解説】「本業に副業に趣味に…」風の時代に乗ろうとしたら、過労で倒れた42歳女性 今日ご紹介するのは、生き方にまつわるモヤモヤエピソードです。
「やりたいことをあきらめない!」
エピソードをお寄せくださったのは、料理が趣味だというユミさん(42歳・会社員)。 不動産会社で働きながら、料理教室講師のアルバイトをしています。SNSでもレシピ投稿を頑張っていて、いつか本を出したいな~という夢があります。 数年前、「風の時代」という言葉に出会って、一念発起してはじめた料理家としての活動。私は子どもときから料理が好きで、会社員として忙しく働く中でも「いつか料理を仕事にしたい」という夢を捨てられずにいました。 コロナ禍に始めたSNSがきっかけで料理教室の講師のスカウトを受け、職場と相談して副業を認めてもらうことに。週5で会社で働き、隔週の土曜日に料理教室、それ以外の休日は料理教室の準備やレシピ開発など……。 漫然と会社員をしていた頃からは比較にならないほど大充実していた日々。一方で、会社では「副業しているから手を抜いている」と思われたくなくてこれまで以上に頑張り、料理の仕事では新人として多方面に気を配り。体力は限界だったようで、過労で倒れてしまいました。 職場からは「両立できないなら副業を認めることはできない」と言い渡され、教室にも迷惑をかけて、自己嫌悪です。私は独身で自分の食い扶持は自分で稼がなければならず、会社員の安定した収入は捨てられない。料理の仕事で独立するのはまだ時期尚早だと感じています。SNSを見ていると、活躍している料理家さんには安定収入のあるパートナーがいる人が多いような。「もともと普通の主婦だったんです」なんてインタビュー記事を読むと、嫉妬してしまって辛いです。 「やりたいことをあきらめたくない」という気持ちでここまで頑張ってきましたが、やっぱり普通の会社員には無理なのでしょうか。