住宅ローンなんて借りなきゃよかった…年収700万円・40歳サラリーマン、通勤片道1時間20分「埼玉の新築戸建て」にポツンとひとりきり「何かの間違いでは?」
日本の持ち家率は60%ほど。平均40歳前後でマイホームを実現しています。現金一括で払える金額ではないので、多くが住宅ローンを活用しますが、そこに思わぬ落とし穴が潜んでいました。 【早見表】3,000万円30年返済の住宅ローン…金利0.1%の上昇でどれだけ返済額は変わる?
5,000万円以内で新築戸建て!理想の家を追い求めた結果…
高橋大祐さん(仮名・45歳)。マイホームを実現したのは今からさかのぼること5年前。長男が小学校に進学する前に戸建てを買いたいと検討していたといいます。 当時の年収は700万円ほど。無理なローン返済は避けたいので、身の丈に合った家を建てたい……そう考えていたといいます。 住宅購入の際の指標となるのは、年収に対する物件価格の割合である年収倍率と、ローン返済に対する年収の割合である返済負担率。年収倍率は5~7倍、返済負担率は20%前後が適正といわれています。これらから逆算し、物件は3,500万円~4,900万円、ローンは年140万円(月11.6万円)の返済になるようなイメージで物件探しをスタート。通勤の便を考えると、都内またはその周辺でしたが、予算内で買えるのはいわゆる都会の狭小住宅。 ――子どもが遊べる広い庭がないと ――将来の子ども部屋のことも考えると、5LDK ――生活の利便性を考えると、駅徒歩圏 譲れない要望を挙げていくと、どんどん東京からは離れていき……見つけたのは、高橋さんが働く会社から片道1時間20分の場所にある、埼玉県のとある街の土地。面積は広々200平米。ただ建てられる家は有名メーカー指定で、土地+建物等で6,000万円。明らかに予算オーバーでした。 高橋が想定していた頭金は800万円。そこから算出した返済プランでは、月々の返済額13万4,984円*で、35年返済。しかも完済するのは75歳。不動産会社からは、ローン審査はおそらく大丈夫とお墨付き。「理想通りだけど、無理だな……」と考えていると、妻からひと言。 *借入金額:5,200万円、返済方式:元利均等、想定金利:0.5%、返済期間:35年と仮定した月返済金額 ――子どもたちのために、頑張りましょうよ そういわれたら頑張るしかありません。高橋さん、思い切った決断をしました。
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