非難殺到!パットンをオープナー起用する奇策に失敗した横浜DeNAラミレス采配のどこに問題があったのか?
横浜DeNAが3日、東京ドームで行われた巨人戦に4-13と完敗、首位追撃どころか3タテを食らい貯金をすべて吐き出しゲーム差は「8.5」に広がった。敗因はセットアッパーのスペンサー・パットン(32)を来日初先発となるオープナーで起用した奇策。パットンは2回途中で、松原聖弥(25)、岡本和真(24)の2被弾を含む9失点と炎上しゲームを壊した。また13連戦の最中の大差の負けゲームで、先発で2勝を挙げているマイケル・ピープルズ(28)、新守護神の三嶋一輝(30)を起用する“無駄使い”も、ネット上ではファンの非難の的になった。逆転優勝の最有力候補と言われている横浜DeNAが非常事態を迎えている。
来日4年目で初先発のパットンが9失点
最悪のシナリオとなってしまった。 来日4年目にしてオープナーとして初の先発抜擢を受けたパットンが大炎上した。横浜DeNAは初回に佐野の犠飛で先制したが、その裏、佐野の落球という守備の乱れにも足を引っ張られ逆転を許したが、ラミレス監督は2回にもパットンを打席に立たせて続投。その2回に悲劇が待っていた。コントロールが定まらず一死から投手の田口に四球を与えると、坂本につながれ、松原にプロ1号となる3ランをライトスタンドに運ばれた。150キロの高めのストレート。 パットンは「リリーフと同じ感覚でブルペンから投球しましたが、思い通りにいかず全体的にボールが高く浮いてしまいました」という広報談話を残したが、とにかくボールが浮き、自慢の球威を生かすことができない。 さらに一死一塁から岡本にも19号2ランを被弾。続く丸に二塁打を浴びて、アウトが取れずに武藤にスイッチしたが、その武藤も投手の田口にタイムリーを許し、坂本に一発を浴びるなど流れを食い止めることができなかった。この回、一挙10点をスコアボードに刻まれ、絶対に負けられない首位巨人との3戦目が1時間もしないうちに終わってしまったのである。 横浜DeNAと同じく13連戦を戦う巨人は、坂本、丸、岡本、中島ら主力6人を次々と交代させて休養を取らせた。2位以下の球団で巨人包囲網を敷かねばならないはずが、横浜DeNAは、逆に巨人の主力を温存させて独走を手助けしてしまった。