【令和の岩倉使節団】がアメリカで見たものとは何か?
「(シリコンバレー)ごっこ」ではダメ
水代 だからアメリカもいろんなもちろん問題はたくさんあるんですけど、やっぱり違う国の人を入れたり、非常に多様性があるなっていうのが強みですよね。「世界選抜」なんですよね。テスラのイーロン・マスクやグーグルのセルゲイ・ブリンは、どちらも移民一世でしょう。結局、アメリカ人が何かやってるんじゃなくて、シリコンバレーは世界で一番“ヤバい奴ら”が、「世界変えてやるぜ」って、ね。 シリコンバレーはこうやってやってるから、東京はこうしましょう。日本はこうしましょうっていうのは、“スーパー間違い”だなって思いました。私には大企業を経営した経験はありませんが、やっぱり、「(シリコンバレー)ごっこ」のようなことをしていては、日本企業に飛躍はないのではないかと思います。 また、アメリカは何でもカルチャーにする、何でもエンタメにするのがうまいですね。いま、アメリカは空前のクラフトビールブームです。今日のイベントでも、カリフォルニアのクラフトビール10種類を用意しました。モノづくりが得意な日本でも、良質なクラフトビールがつくられているのですが、アメリカのように「文化にまで昇華する」ところまではいっていません。 クラフトビールはある意味で、アメリカがカルチャーを作ったんですよ。ホップの量とかも多い。ドライホップといって、出来上がる直前にバンバンホップを入れたりとかしている。日本やフランス、イタリアでは。たくさん入れるんじゃなく、何を削り取ってこのビールを表現するかっていうのをやってるから、考え方が違うんですよね。 大城 水よりもビールのほうが安いという場面も見られました。アメリカで飲んだクラフトビールの味は忘れられませんね。水代さんもいよいよアメリカでお店を持つことを検討されてみてはいかがでしょうか。いつかアメリカで水代さんプロデュースのお店に行く日が来ることを楽しみにしています。 日時:2024年10月21日(月)18:30 - 20:30 場所:Hama House in 日本橋浜町 明治大学教授・海野素央氏講演会 「アメリカを覆う深刻な分断と民主主義の危機~アメリカ大統領選挙2024の行方はいかに?~」 概要:2008年、12年、16年、20年、各候補の選対事務所に密着し、各陣営の戦略から アメリカ大統領選挙をウォッチしてきた明治大学政治経済学部の海野素央 教授。同時に、高校生や大学生たちが行う「戸別訪問」に参加することで、グラスルーツ(草の根)という民主主義の原点を知った。さらに、10時間以上も並んでトランプ氏の選挙集会に参加して、トランプ支持者たちと交流することで、彼らのトランプ氏に対する思いも知った。2024年の大統領選挙は、「民主主義の破壊者」としての色合いを強めてきたトランプ氏の勝敗の如何が注目を集めている。トランプ 氏とは何者なのか? ハリス 氏との勝負の行方は? 迫るアメリカ大統領選挙の行方を占う。
Wedge ONLINE編集部