イスラエルがついに国連軍まで攻撃 そんなに「目障りな存在」だったのか?
イスラエルとレバノンの国境地帯を監視する平和維持部隊「国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)」が10月13日、イスラエル軍の攻撃を受けた。 【画像】イスラエルがついに国連軍まで攻撃 そんなに「目障りな存在」だったのか? UNIFILの発表によれば、イスラエル軍の戦車2両がUNIFILの拠点の正面ゲートに突入してきたという。戦車は約45分後に撤収したが、付近で発煙弾が発射されたことにより、隊員10人以上が皮膚の炎症などの被害を受けた。 イスラエル軍による攻撃は10日以降、散発的に続いている。米「CNN」によると、UNIFIL本部の監視塔が砲撃されたり、部隊が銃撃されたりするなどして、少なくとも5人の隊員が負傷している。
UNIFILには50ヵ国から1万人が参加
UNIFILは1978年、イスラエル軍がレバノン南部へ侵攻したことを受け、国連安全保障理事会によって創設された。 任務は、イスラエル軍の撤退を確認し、レバノン南部の安定を回復することだったが、その後もイスラエルが再び侵攻(1982年)するなど緊張が続く同地域で停戦監視活動を続けている。 隊員数は1万人以上で、50ヵ国の兵士が参加している。カタールメディア「アルジャジーラ」によると、最も多く派兵しているのはインドネシア(1231人)とイタリア(1068人)で、インドやネパール、ガーナがこれに続く。 東アジアでは、中国418人、韓国294人となっている。イスラエルと盟友関係にある米国は、ひとりも派遣していない。
COURRiER Japon