「美味しい」に全振り! 料理クリエイター・ちゅちゅちゅが提案する食事の楽しみ方
◇味見で調節して自分の好きな味を追求してほしい 最近になり、XのサブアカウントやInstagramではレシピの公開もしている。どのレシピも市販で売っている材料を使い、手順が少なく簡単でマネしやすいものばかりだ。多くのユーザーが、そのレシピで作った料理の写真を投稿しているのも見受けられた。どのようにレシピを組み立てているのだろうか。 「ライフスタイル系の雑誌に載っているような、オシャレな飲食店の料理の写真を見て、自宅でも作れる簡単そうな感じにできないか、ということを考えています。いま住んでいる家は一口コンロですし、食事をするテーブルもかなりコンパクト。そもそも、自分が複雑な工程で料理をしたいと思わないし、ゆったり食べるスペースが家にないので、おのずと手順が少ないワンプレートの食事になっています(笑)。 それから、私が公開しているレシピは、分量を詳しく載せていないんですよ。そもそも自宅には大さじ小さじ、計量カップもないし、基本的に目分量! 味見をしながら、ちょっとずつ調節しています。“書いてください!”というお声をいただくことは多いんですけど。皆さんが自分の好みやその日の体調、気分で自由に味の濃さなど調節してもらえたらと思います。」 ちゅちゅちゅさんの投稿する料理のお写真は、オシャレな雑誌内の写真さながらに見栄えが良く、ボリューミーで美味しそうな風貌だ。盛り付けや写真を撮る際のこだわりについて聞いた。 「重ねて高く盛るようにするのが、こだわりです。それから、お皿が大きすぎると高く盛ったときにあまり見栄えが良くないので、小さめのお皿を使って山盛り乗せるようにしています。いつも使っている小さめの銀のお皿があって、それをよく使ってます。 でも、自分がお気に入りの料理と、SNSで多く反応をもらえる料理って全然違うんです。私はがっつりしたのが好きなんで、スパイスカレーはとてもお気に入りです。拡散されるのは、ステーキなど見栄えの良い料理が多いです」 ◇もっと自炊をカジュアルなものにしたい ちゅちゅちゅさんのように、常日頃から前向きな内容の投稿をしていても、時折、否定的な意見が飛んでくることもある。どのように対応しているのかを聞いた。 「“そこまで若くなくなってから、めちゃくちゃ生きやすくなった”というポストをしたら、“ババアの負け惜しみだ!”などの暴言が飛んできました。中学生ぐらいからインターネットが好きで、ずっとネット漬けの日々だったんです。だから、そういう暴言を吐く人がいるのも知っているし、そういう人が喜ぶのは“誹謗中傷に反応すること”っていうのも知っているので、基本的に反応しないです。 それから、私のアカウントを見に来てくれる人って、私のアカウントで発信する言葉や料理で癒されたい、幸せになりたいと思ってくれている人が多いと思うんです。だから、わざわざ誹謗中傷してくるユーザーと喧嘩しているところが目に入るのはイヤだと思うんです。だから、“美味しそうな料理見て幸せになって♡”のマインドでいます」 ラムチョップやルーローハンなど、一見すると難しそうな料理でも、自分なりのアレンジで挑戦するちゅちゅちゅさん。今後さらに挑戦したい料理を聞いた。 「さっきも言いましたけど、普段は目分量や味見で料理を作っているので、お菓子がすごく苦手なんです。母が以前、喫茶店を経営していて、ケーキやお菓子を作るのがすごく上手だったんです。だから、私もやったらできるんじゃないかなと思っているので、挑戦してみたいです」 ちゅちゅちゅさんを取材していると、言葉の随所にポジティブで前向きな姿勢が垣間見えた。最後に今後の展望などを聞いた。 「私自身、本格的に料理を投稿することには迷っていたんです。オシャレじゃないとダメなのかなって。私のように考えている人もいると思うんですよ。だから、上手に作った、オシャレな投稿内容でなくても、自分で作った料理を載せて発信していいんだ! ちゅちゅちゅさんが投稿しているから私もやってみよう! と思ってもらえるような、たくさんの人にカジュアルに料理を作ってもらえるように、これからも発信していきたいです」
NewsCrunch編集部