美の一家・君島家の冬の献立「この時期は体が温まる簡単なお鍋と季節の食材を使ったメニューが食卓の主役に」
「もうひとつの定番は、豚汁。以前はオーソドックスな豚汁を作っていたのですが、コロナ禍で家にいた夫が料理研究家のリュウジさんの“至高の豚汁”に感銘を受けて作ったところ、家族から大絶賛されて、こちらが我が家の定番になりました。にんにくが効いてるところがポイントです。私が作るとつい好物のこんにゃくを入れすぎるため、豚汁は夫の得意料理になりました(笑)」
腸活にもおすすめ。味噌汁の冬ならではの簡単アレンジ
「発酵食品である味噌を使った味噌汁は腸活に活躍するメニュー。体も温まりますしね。具なしの味噌汁を作ってそこに長芋をすりおろす“味噌汁ポタージュ”は、水溶性の食物繊維がたっぷりでしかも栄養満点なのでよく作っています。さらに腸活効果をアップさせたいときには、味噌汁にひきわり納豆を入れて和芥子でアクセントをつけたものを。お味噌汁と納豆ってすごく相性がいいんですよ。ポイントはグツグツ煮込まないこと。軽く温めるくらいがサラッとしてて食べやすいのです」
栄養満点な旬の食材は積極的に取り入れています
「旬の食材にはこの時期に必要な栄養素がたっぷり。ですから我が家では旬の食材を積極的に料理に取り入れています。よく食べるのはちぢみほうれん草。ビタミンC、E、βカロチンなどがたっぷり含まれていますし、なにより旬なので風味が濃くて美味しい。あと、冷え対策として摂取するのがビーツと海老芋。ビーツはまだ扱いになれていないので、ボルシチに入れるくらいですが、鉄分など女性に嬉しい成分がたくさん。京都風のお雑煮などによく入っている海老芋は、ちょっと甘めの出汁でじっくり炊くのがお気に入り。棒鱈と一緒に調理してもお美味しいですよ。冬場はメインに味の濃いものを食べがちなので、出汁でさっと煮たような優しい味わいの副菜があると便利ですよね。 フルーツも大好きなのですが、生だと体を冷やすので、この時期はできるだけドライフルーツや干し柿、または火を通したものをいただきます。りんごはタルトタタンにするのが好きです。
冷える冬場はついつい水分不足になりがち。水分が不足すると便秘などさまざまな弊害が起こるので、冬でもこまめな水分補給は必須です。体を冷やさないように、温かい飲み物での水分補給が定番なのですが、私はコーヒーではなく紅茶派。紅茶にはカテキンが多く、抗菌作用が高いそうです。インフルエンザなども流行っているので、対策として飲んでいます。ちなみに、出涸らしの紅茶でもしっかり効果はあるそうですよ」