<頂点へ・2020センバツ明石商>選手紹介/7 井崎太玖翔選手/松下裕人選手 /兵庫
◇巧打と俊足が持ち味 井崎太玖翔(たくと)選手(2年) 2019年秋は三塁手として公式戦7試合のうち6試合に先発出場し、打率は3割を超えた。しかし、8番だった近畿大会は計7打数で無安打。大阪桐蔭との準々決勝では九回1死二塁の同点機に打席が回ってきたが、代打を送られた。「レベルの高い投手に対応しきれなかった」と唇をかむ。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 巧みなバットコントロールを誇る。左足を高く上げ、独特の間合いでタイミングを取る。「理想の選手」に挙げる巨人・坂本勇人選手に似たフォームで、センターを中心に逆らわずに打ち返す。 俊足も魅力で、50メートル走の自己記録は6秒1。ベンチ入りメンバーでは来田涼斗主将(2年)の5秒9に次ぐタイムだ。 冬の練習では遊撃や二塁、一塁の守備にも取り組んだ。「守備を頑張り、どのポジションでもいいから試合に出たい。ヒットを打って、自分を応援してくれる人たちに喜んでほしい」。近畿大会の悔しさはセンバツの舞台で晴らす。 <1>177センチ、74キロ<2>右投げ右打ち<3>大阪府吹田・豊津中<4>音楽鑑賞<5>好き=たこ焼き、嫌い=ゆで卵<6>坂本勇人内野手(巨人) ◇内野どこでも守れる 松下裕人選手(2年) 内野の守備なら何でもござれ。狭間善徳監督の「さまざまな状況を想定し、どこでも守れるように」との方針を体現するユーティリティープレーヤーだ。 兄の雄大さん(日体大3年)は2016年に明石商がセンバツに初出場した時のメンバーだ。当時の主将だった大西進太郎さん(大阪体育大3年)が実習で2月初めに母校を訪れた際は、遊撃手として活躍した憧れの先輩に守備の極意を教わった。「打球への入り方や下半身の使い方を教えてもらい、うれしかった」と話す。 大西さんが「真面目な性格は兄に似ている」と話すように、内野の守備練習を愚直に反復している。捕球技術が極めて高く、監督からの信頼も厚い。広角にライナーを打ち分ける打撃も魅力だ。 「チャンスがあれば、どのポジションでも試合に出たい。甲子園でヒットを打ち、暴れる姿を見せたい」。兄弟でのセンバツ出場を目指している。 <1>169センチ、69キロ<2>右投げ左打ち<3>加古川・中部中<4>漫画を読む<5>好き=カレー、嫌い=甘い物<6>奈良間大己内野手(静岡・常葉大菊川から立正大) ……………………………………………………………………………………………………… 【メモの見方】<1>身長・体重<2>投・打<3>出身中学<4>趣味<5>食べ物の好き嫌い<6>目標の選手 〔神戸版〕