専門家に聞きました!「キッチンリフォーム基本のキ」<前編>まずは作りたいキッチンのイメージを明確に
今住んでいる家で「リフォームしたい場所」を考えたときに一番にあがるのが水まわり、特にキッチンではないでしょうか。でも実際に取り掛かろうとするとどう進めたらいいのかが見当もつかない!という人がほとんどのはず。 【画像5枚】IHコンロへの交換費用はいくら?「キッチンリフォーム費用の相場」を表で確認しよう! そこで今回は、実際にリフォームを検討しているkufuraスタッフが、専門家に手順や注意点などについてじっくり教えてもらいました。
「どんなリフォームが必要か」を考える
今回お話を伺ったのは、一般財団法人「住まいづくりナビセンター」。新築やリフォームなど住まいに関することについて、中立公正な立場から消費者へのアドバイスを行っています。 【1】一般的なリフォームのタイミングを知ろう! キッチンなどの水まわりのリフォームの時期は新築から10~20年程度とされています。それは、設備機器の老朽化による不具合が増えてくることによるものです。家族構成や暮らし方にも変化がある時期でもあり、リフォームを検討する人が増えると言われています。 物件の引き渡しの際に住宅メーカーなどからこういった資料を貰ったことがあるという人も多いのでは? 家の築年数と、家族の年齢やライフステージの変化を並べてみて、どのタイミングでどのようなメンテナンスを行うことになるかを考え、計画を立てましょう。
【2】「どんなリフォームがしたい?」要望を整理する 家全体の「リフォーム」の目的は、大きく以下の3項目に分けることができます。 ・メンテナンスリフォーム(水まわりや外壁など) ・ライフスタイルに合わせたリフォーム(家族構成や暮し方の変化に対応) ・性能向上リフォーム(省エネ、耐震、バリアフリー化など) 自分たちがどんな目的でどのグレードのリフォームをするかをはっきりさせるために、まずは現在住んでいる家の暮らしのなかで、不満な点や要望について家族で話し合うことからスタートしましょう。 キッチンのリフォームであれば、 ・古くなった設備機器を交換したい、または最新の設備機器を導入したい ・ライフステージ(高齢化、家族が増えた/減った)の変化に合わせて設備を変更したい などが考えられます。その家に住む家族で全ての要望を書き出していきましょう。次に、このリストに優先順位をつけていきます。 「今すぐにやりたいこと」「〇年後までにはやりたい」など、タイミングについても一緒に整理しておくとよいでしょう。 このあと具体的なプランニングの段階になると、「予算が足りないから……」「工期が厳しいから……」と、優先順位が高いはずの要望が後回しになったり、削ることになったりして「なんのためのリフォームだったんだっけ?」と後悔することになりかねません。 迷った時は書き出しておいた要望を思い浮かべてみてください。少なくとも優先順位の上位3つ程度は外さないなど最初に計画したものが揺らがないようにしましょう。