専門家に聞きました!「キッチンリフォーム基本のキ」<前編>まずは作りたいキッチンのイメージを明確に
予算と目的のバランスは?
【1】リフォームの予算の実態を知ろう キッチンリフォーム費用の相場は、20万円から450万円程度と幅広くなっています。 特に、間取りの変更を伴ったり、キッチンセットのレイアウトを変更したりする場合には、工事の規模が大きくなり、費用も高くなりやすい傾向にあります。 インターネット上でも、リフォーム業者などがさまざまな事例とその金額について掲載しています。まずは自分たちの行いたいリフォームにどれくらいの予算が必要なのかを調べて、イメージしてみましょう。 【2】こんな費用がかかることも! 工事事例の金額にプラスして、以下のようなものがかかる場合があります。 ・水まわりで大幅なレイアウト変更をする場合、配管の移動費用 ・工事期間中の引っ越しや仮住まいにかかる費用 ・ローンを利用する場合は手数料など 予算が大きく動く可能性もあるので、注意しましょう。 【3】補助金や融資、減税について調べる 国や地方公共団体ではさまざまなリフォームに関する支援制度を用意しています。 例えば、性能向上を伴う工事(耐震、バリアフリー、省エネなど)に対しては、「リフォーム促進税制」「住宅ローン減税」「固定資産税の減額」などの制度があります。 また、国土交通省では「長期優良住宅化リフォーム推進事業」として、子育て世帯向け改修工事に要する費用などを一部補助してくれる制度もあります。 これらの制度については、 ・住んでいる地域の税務署 ・市区町村、各種団体 ・リフォーム減税についての概要(国土交通省) ・一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会 などで調べてみましょう。なお、利用する際には、施工するリフォーム業者が「住宅リフォーム事業者団体登録制度」に登録されているかなどの条件があることがあります。リフォーム業者に発注する際には、その工事でどんな制度が利用できるかについても相談してみましょう。 次は、いよいよ実際にリフォームを始めようというときに、どのように依頼先を決めるか、工事はどう進むか、について教えてもらいます。お楽しみに! 【参照】 ・国土交通省住宅局「マンガでわかる住宅リフォームガイドブック」 ・リフォーム評価ナビ「絶対に知っておきたい“リフォームの費用相場”と“注意点”」 【取材協力】 一般財団法人 住まいづくりナビセンター 公正・中立な機関として、一般消費者向けに、新築・建て替え・リフォームなど、住まいに関しての相談を受けている。一級建築士の資格をもつ専門家「住まいのナビゲーター」が、住まいづくりに役立つセミナーの実施、コンサルティング、依頼先選びのサポートなど、ひとりひとりに合わせたアドバイスを行っている。
kufura編集部