「俺にはぴったしの奥さんだった」 ノムさんが携帯を5台折られても「サッチーに恨み言は一切ない」と断言した理由とは
俺にはぴったしの奥さんだった
奥さんと付き合って南海をクビになり、奥さんが脱税容疑で逮捕されたせいで阪神の監督も解任された。すべて俺じゃなくて、奥さんが原因ですよ。内助の功なんて何もない。それでも、奥さんに対する恨み言は一切ないね。むしろラッキーガールだった。 いまでも俺にはぴったしの奥さんだったと思うもの。弱気な旦那に、強気な奥さん。俺は子どもの頃から貧乏性、苦労性が身についているから、常にマイナス思考なの。でも、奥さんはいつでもプラス思考。プラスとマイナスで五分五分な夫婦だったと思う。「何とかなる」の精神で、どれだけ苦境に立たされようとビクともしない。奥さんにどれだけ助けられたことか。俺のほうがよっぽど弱いわ。 そんな奥さんを亡くして、精神的な寂しさはあるな。これだけはどうしようもない。人間は生まれてきたらいつかは死ぬんだし、死に方と死ぬ時期だけは選べない。自然体に任せる他ないよね。 まぁ、男は女なしでは生きていけないからさ。1年くらい経ったら俺も再婚しようかな……。でも、年が年だからな。もう女はいいわ。サッチーさんよりぴったしくる奥さんに巡り合えるとも思えんしな。 *** いくら周囲がどう言おうと、人間関係で大事なものは「相性」に違いない。第1回【「ねぇ、ちょっと手を握って」…野村克也さんが明かしていた「悪妻・サッチー」の知られざる最期】では、沙知代さんが急死した経緯や印象的すぎた初対面の思い出、「愛人問題」の表面化などについて語っている。 デイリー新潮編集部
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