試打者はゴルフダイジェストで四半世紀にわたり世に出たほぼすべてのクラブを打ってきた堀越良和プロ

地域に根ざした大衆的な中華料理店「町中華」にスポットが当たって久しいが、同じように地域に根ざしたゴルフショップといえば「ゴルフ工房」がある。経験豊かなクラフトマンが使い手の要望に合わせ、ヘッドとシャフトを組む「カスタムクラブ(地クラブ)」が人気だ。そこで、人気工房の「飛ぶスペック」を週イチで紹介 ! 試打者はゴルフダイジェストで四半世紀にわたり世に出たほぼすべてのクラブを打ってきた堀越良和プロだ。

初速の早さと低スピンの強弾道で飛ばす1本

カウンセリング中の髙本さん

連載33回目は兵庫県尼崎市に工房を構える「ゴルフインパクト」の髙本拓真さんがおすすめする1本をご紹介。両親がゴルフショップを経営していたこともあり3歳からゴルフを始めた髙本さん。大学時代は2000年に開催された『中四国学生連盟杯』、『中四国学生ゴルフ選手権』で優勝している実績の持ち主。現在もショップ運営を行いながら大会に参加しているという現役ゴルファーだ。

作業中の髙本さん

クラブのフィッティングについて聞くと「お客様の満足度をあげたり、イメージ通りの弾道が出るようなフィッティングを心掛けています。お客様が望むものが『飛距離』なのか、『方向性』なのかを聞いてフィッティングを行い、納得して頂いたうえで購入して頂いています」。フィッティングにはツアープロも使用する弾道測定器『トラックマン』を使用しており、本格的な計測が可能だ。 フィッティングの際にはデータを重視するという髙村さん。 「お客様には30代以上のお客様が多く、お客様が気にしている悩みを、実際に計測した数値で理論的に理解して頂くことが多いです。今まで使っていたクラブと試打クラブを打ち比べて、理想的な数値に近づけるように調整していくことが多いですかね。お客様のレベルによって深堀したり、気になる数値のみを意識したりと状況や求めるレベルを聞いて調整しています」

「ムジーク『BLACK XSPIRE』とコンポジットテクノ『a-AMBAY』がおすすめ」と髙村さん。「このヘッドは打感が軟らかく初速も出やすいヘッドで、飛距離を伸ばしたい方にとてもおすすめなヘッドです。また『a-AMBAY』の大きくしなるシャフトと組み合わせることで切り返しから加速し、さらにつかまりやすくなって低スピンで飛ばしていけるクラブです。また競技志向の方は弾きが良すぎてコントロール性がないと言われることもあるので、今のクラブより飛ばしたい、初速を出したいというスライサーにはとてもおすすめできる組み合わせです」（髙村さん）