【福岡ボート・一般】佐藤隆太郎 真のSGレーサーになるために
<2日・福岡ボート・5日目> さすがのさばきだった。準優11Rで佐藤隆太郎(30)=東京=は4コースから猛スピードで差し抜け、道中は強力パワーの赤岩善生や池本輝明の追撃を振り切り2着を確保。これで今年は15回目の優出で、準優での勝負強さをまざまざと見せつけた。 機力も上昇一途。序盤は低調な機力に苦しみ3日目には転覆まで喫したが、これが逆に転機となる。「転覆整備(クランクシャフト、キャリーボディー交換)で逆に良くなった。行き足や伸びはまずまずになっています」。まさに〝人間万事塞翁が馬〟。ピンチをチャンスに変えて機力もリズムも立て直した。 今年8月にはまるがめで開催されたメモリアルでSG初出場。GⅠのあっせんも増えたことで課題も見えてきている。「SGに出て意外にやれるなという手応えを感じたけど、大きな壁も感じています。レースの仕方、組み立て方に、調整の早さ。やらないといけないことが多いなと」 ただそれも東京支部の次世代エースとして名乗りを上げるためには、絶対に避けて通れないもの。SG常連が一般戦を走ったらどうなるかを実践しなければならない。「一般戦はどんなときでも優勝しなければいけないと思っています。今回も最後までレースも調整も諦めずにやります」。前節までの14優出7Vという今年の結果は、この気持ちの表れ。最後もSGレーサーとして確かな結果を残してみせる。(森 大輔)