トヨタと提携でさらなる勢い。2台入賞に「素晴らしい結果」と小松代表も喜び:ハース F1第20戦決勝
2024年F1第20戦メキシコシティGPの決勝で、ハースのケビン・マグヌッセンは7位、ニコ・ヒュルケンベルグは9位となり、2台ともに入賞を果たした。 【写真】小松礼雄代表(ハース)/2024年F1第20戦メキシコシティGP 7番手グリッドから決勝に臨んだマグヌッセンは、スタートで順位をキープし、まずはライバルの中団勢に対してリードを生むべく序盤を戦った。 その後は、目の前を走っていたメルセデスの2台に対しては若干ペースで劣ったところもあったが、一貫して後続に対するギャップを築き上げ、予選で確保した位置を最後まで守り抜いて7位入賞となった。 一方、予選ではQ3最下位の10番手となっていた僚友ヒュルケンベルグも、アルボンのリタイアで9番手にポジションを上げ、ターン1ではピエール・ガスリー(アルピーヌ)も抜いて早々に8番手を確保した。 中盤までは、上位勢と近いタイヤ戦略で堅調に周回。レース終盤には、追い上げてきたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に順位を奪われてしまったものの、入賞圏内の9位でチェッカーを受けた。 約2週間前にTOYOTA GAZOO Racingと提携してから、前戦アメリカGPで1台が入賞し、そして今回は2台が入賞と着実に勢いを増しているハース。ビザ・キャッシュアップRB F1チームとのコンストラクターズランキング6位争いも、リードを広げることに成功した。 チーム代表の小松礼雄氏は、「もう、何と言っていいのか分かりません。チームにとって素晴らしい結果です」と喜びを言葉にする。 「チームのみんなが努力して、アップデートでマシンが改良されて、それらが報われて本当に嬉しいです」 「ケビン(・マグヌッセン)は、予選から素晴らしい走りを見せてくれました。そして、第2スティントのペースは信じられないほどで、(マックス・)フェルスタッペン(レッドブル)に追いつき、わずか4秒差でフィニッシュしました。今日の彼の走りは、これまでで最高でしたね」 「一方、ニコ(・ヒュルケンベルグ)が9位で(入賞を果たしたのに)がっかりしているということは、チームにとっても素晴らしい兆候だと思います」 「今日はケビンがマシンの実力を見せてくれたから、反対にニコがなぜ本来の力を発揮できなかったのか、これからデータを見てみるつもりです」 「ブラジルに行ってからはスプリントウィークエンドを楽しみ、またダブルポイントフィニッシュを狙うのが楽しみです。みんなに心からお祝いを伝えたいです。本当にありがとう」 ■ケビン・マグヌッセン(マネーグラム・ハースF1チーム) 決勝=7位(71周/71周) 7番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード 「本当に完璧で、すべてがうまくいった一日だった。マシンのバランスは絶妙な位置にあって、必要なときにタイヤを管理し、必要なときにハードにプッシュすることができたんだ」 「7位は期待以上の結果だ。なんとか(オスカー・)ピアストリを後ろに抑えることができたし、最近はまた自分のリズムを取り戻しつつあると感じている」 「だから、今年は残り4レースでポイントを獲得して終えられることを願っているよ」 ■ニコ・ヒュルケンベルグ(マネーグラム・ハースF1チーム) 決勝=9位(70周/71周) 10番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード 「チームにとって、ふたたびダブルポイントを獲得できた素晴らしい一日となった。素晴らしい週末を過ごしたケビン(・マグヌッセン)のパフォーマンスも、自信に繋がっているよ」 「彼は本当にそれに値する走りだったと思う。これでさらに8ポイント獲得できたので、後半戦へ向けての糧にしたい」 「競争力があるのはポジティブなことで、とてもやりがいを感じている。全員の仕事が報われ、僕たちは一貫してポイント獲得候補として戦うことができている。パッケージとマシンの一貫性がかたちになっているんだ。来週とその後の3レースが楽しみだ」 [オートスポーツweb 2024年10月29日]