大阪府・吉村知事が定例会見6月30日(全文1)まん延防止に移行後、人出が急増
今のうちにできるだけ減らしておく必要あり
今後、人出が増えればここが拡大する。20代・30代が増えれば、そのあと次の年代、次の年代という形で順に増えてくるというのがこれまでの傾向ですから、ここの見張り番指標としての20代・30代の前日増加比が1を超える日が4日連続続くかどうか、ここを注視してまいりたいと思います。われわれはその指標を注視しますけども、ぜひ府民の皆さまにおかれましては日々の感染対策の徹底をお願いします。 重症者数についてです。現在、重症者数ですけども、一時期449名いきましたが、今は64名ということで、これは新規感染者が減少すれば当然減少するということになります。前回の第4波の前の、そこの数字が54名でした、3月18日。今、64名ということで非常にそれに近づいてきます。おそらくこの数字はまだ少し下がってくるので、第3波と同じように減少していくとは思いますが、感染が急拡大すると一気に重症者も増えてくるという状況ですから、この重症者の数を今のうちにできるだけ減らしておく必要があるというふうに思っています。重症病床の逼迫度との関係ではそういうふうに考えています。 それから、これは非常に注視しなきゃいけないわけですけれども、人出のデータについてです。滞在人口の推移です。滞在人口が増えれば、その分、陽性者は増えてくると。これはかなり相関関係がある。これまで見ても相関関係があるもんですが、現状を見ますと、今まさにこの非常に急増している状況でもあります。
今後は感染者数が増える傾向にある
振り返ってみますと、一番多かったときを100%とします。これは3月1日から3月末までの間を100%と見たときに、その後、まん延防止措置に入り、緊急事態宣言に入りました。まん延防止措置に入った段階でだいたい平均して85%ぐらいに減少、そして緊急事態宣言に入ってからは50%に減少と約半分減少いたしました。そして緊急事態宣言が延長されたときに75%というので、これは少し増えています。再延長後、解除されて、まん延防止になってからは95%になっています。つまり今の人出の状況はどういう状況かっていうと、春の緊急事態宣言やまん延防止の前とほぼ同じような状況になっているっていうのが今の現状です。ですので今後、今感染した人はだいたい14日後ぐらいに明らかになってきますので、今後は感染者数が増える傾向にあります。お1人お1人のやっぱり対策の徹底、これがよりいっそう、今、重要だと思いますのでお願いします。 これが、先ほどは梅田ですけど、こっちは難波です。難波の数字もほぼ同様です。平均して94%のところまできています。昼間は95、夜間は87ということで。もちろん夜間については少し減っていますが、昼間の人口についてはもう3月とほぼ一緒。平均しても100%に近い数字に梅田も難波もなっているという状況です。ですので、今、まさにまん延防止等重点措置の期間です。ぜひ7月11日までの間、この10町村を除く、大阪33市全域ですけれども、不要不急の外出の自粛、徹底的な感染対策の、お1人お1人の対策をよろしくお願いいたします。 2つ目です。ゴールドステッカーについてです。感染に強いまちづくりをする、感染に強い飲食の場づくりをするということに、今、大きな方向性、かじを切っているところでもあります。ゴールドステッカーの申請、複雑やんか、難しいやんかと言われること多くありますけれども、これは裏を返せば、やっぱり徹底した感染対策を飲食店でぜひ取っていただきたいということの裏返しでもあります。そしてまた、特に利用者の方がどんちゃん騒ぎをしてしまえば、どんだけお店が対策を取っても、やっぱりそこで感染が広がります。利用者の方に、今、個人の私権制限をすることはないんですけれども、先ほど申し上げたとおり感染が非常に広がりやすい環境にありますので、そういった意味では、個人、利用者の方の感染対策の徹底がまず最も大事なので、そこをお願いします。 また併せて、飲食店の皆さんにそういった意味で、感染に強い飲食の場づくりをしていきましょうということで、第三者認証制度、ゴールドステッカー制度というのを今、導入をしています。その状況についてご報告します。