我々を取り囲むプラスチックその他の人工物質は、最も健康的な食べ物にも接触していて体内に蓄積している可能性があることを新たな研究が示唆している。

プラスチック容器などを通じて化学物質がヒトの体内に入り込む可能性があるという新たな証拠が見つかった。 健康にどのようなリスクがあるのかについては明らかになっていないが、少なくともいくつかはその危険性が知られている。 研究者によると食品と接触する数千種類もの化学物質が人体から見つかっていることは懸念すべきことだという。 我々が数千もの化学物質にさらされていることが新たな研究によって示唆されている。中には有害な物質もあり、プラスチック・ボトルやテイクアウト容器など食べ物や飲み物に接触する材料から人体に入り込む可能性もある。 マイクロプラスチックなど、体内に蓄積する可能性のある汚染物質が我々の環境に溢れているのは驚くべきことではない。 だが最近の研究で研究者たちは、我々が日々使う物に含まれている化学物質がどれほど人体に蓄積されているかに驚いた。そしてこのリスクがきちんと理解されていないことは「懸念すべきこと」だと指摘している。 スイスの非営利団体、フード・パッキング・フォーラム財団（Food Packaging Forum Foundation）の科学者が主導した研究チームは、食品に接触する化学物質について1万4000以上のデータを調査した。食品容器など、我々が口にする食べ物や飲み物に触れる材料に使われる物質だ。 この研究は、2024年9月17日に「Journal of Exposure Science and Environmental Epidemiology」で発表され、研究を行った化学物質の25％、約3601の物質が皮膚、毛髪、血液、母乳、脂肪組織などの人体サンプルから見つかったと説明した。 これは、食品の保存、包装、調理に使う物の化学物質が我々の体内に蓄積されていっていることを示唆している。プラスチックだけではなく、紙や段ボールにもインクなどの物質が含まれており、食品と接触すると問題になる可能性もある。