食品容器や調理器具に含まれる化学物質が我々の体に入っている…最新の研究で明らかに(海外)
健康リスクの理解に努める
科学者たちは、こうした化学物質が健康に対して長期的に与える影響を理解するための手がかりを探っている。それらの化学物質の中には危険であることが知られているものもある。発がん性物質や、ホルモンや生殖の問題につながる毒素などだ。 そうしたカテゴリーの1つにPFAS(パーフルオロアルキル化合物、またはポリフルオロアルキル化合物)がある。PFASは我々の体内や水中、地中にいつまでも残り、蓄積することから「フォーエバー・ケミカル(永遠の化学物質)」と呼ばれている。PFASにさらされることは、がんや肝臓の損傷などのほか、子どもの発達障害に関連している可能性もある。 この研究で食品や我々の体内から見つかった危険な化学物質は、BPA(包装材に含まれる有害成分で、ホルモンの問題に関連する)やDNAに害を及ぼす可能性のある重金属などがある。 人体のサンプルから見つかった他の化学物質の多くについては、有害かどうか、もし有害である場合にはどの程度の量が安全なのかなど、不明な点が多く残っている。 研究者たは、食べ物や飲み物を通じて我々がさらされる化学物質の実際の数は、研究で見積もられた3601種よりもはるかに多い可能性があるとも述べている。
化学物質への暴露に対して制限を
研究チームは以前、政府による規制には化学物質の暴露を防ぐ効果があまりないとの研究結果を発表していた。
Gabby Landsverk