三笠宮妃百合子さまお別れ…「斂葬の儀」とは【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
11月15日に101歳で亡くなられた三笠宮妃百合子さまの本葬にあたる「斂葬(れんそう)の儀」が、東京・文京区の豊島岡墓地で行われました。今回の#みんなのギモンでは、「斂葬の儀」について解説します。
◇ 近野宏明・日本テレビ解説委員 「今月15日に亡くなられた三笠宮妃百合子さまの『斂葬の儀』が行われました。斂葬の儀とは、皇室の方々の本葬のことです」 近野解説委員 「午前10時から始まった斂葬の儀。喪主を務める三笠宮家の彬子さま、秋篠宮ご夫妻、天皇皇后両陛下の長女・愛子さま、秋篠宮家の二女・佳子さまや長男・悠仁さまはじめ10人の皇族方が参列されています」 「愛子さまと悠仁さまは、皇族の葬儀に出席されるのは初めてです。そのほか、百合子さまにゆかりのある人や団体の代表、石破首相や閣僚、各国の外交使節団の長など約500人が出席しました」 「ゆかりのある人の拝礼が続く中、彬子さまが涙される場面もありました」
近野解説委員 「一方、天皇皇后両陛下は通夜や斂葬の儀などの儀式には参列されないのが慣例で、上皇ご夫妻も参列されません。両陛下と上皇ご夫妻は、25日までに4回、三笠宮邸を訪れお別れをされました。『斂葬の儀』には、侍従長などが代理で参列しました」 ◇ 鈴江奈々キャスター 「孫の彬子さまが以前のインタビューで『百合子さまは、目標となる方』とおっしゃっていました。とりわけ思いもあったでしょうし、近しい皇室の方々にとってお別れのときは、おつらいことと思います」 斎藤佑樹キャスター 「両陛下が葬儀に出席されない慣例は、これまでもそうだったのですか?」 近野解説委員 「そうなんです。どんなときも、そうなんですね。日本テレビ客員解説員で長年、皇室報道に携わってきた井上茂男さんに話を聞きました」 「天皇陛下は皇族方の葬儀には出席されないというしきたりがあり、天皇陛下だった上皇さまも出席されません。これはもう、古いしきたりだそうです」 「外国の国王の葬儀に参列した例はありますが、国内では天皇陛下は、亡くなった方がどなたであろうと、葬儀に関する一連の儀式には参列されないといいます」 「そして『一連の儀式』というのは『斂葬の儀』だけではありません」