大津の保護司殺害事件、容疑35歳男の鑑定留置が終了 地検が起訴の可否判断へ
大津市の住宅で5月に保護司の新庄博志さん(60)が殺害された事件で、大津地検は11日、殺人容疑で逮捕された無職飯塚紘平容疑者(35)の刑事責任能力を調べる鑑定留置が終了したと明らかにした。勾留期限は18日で、地検は精神鑑定の結果を踏まえ、起訴するかどうかを判断する。 【写真】殺害された新庄博志さん 飯塚容疑者は6月8日に滋賀県警に逮捕され、当初の調べに対し「私はやっていませんし、何も答えたくありません」と容疑を否認していたという。地検は事件当時の精神状態を見極めるため、同21日から4カ月間の予定で鑑定留置を開始し、その後に期間を延長していた。 飯塚容疑者は過去にコンビニ強盗事件を起こして保護観察中で、新庄さんが保護司として立ち直り支援を担当していた。事件当日も面接する予定だった。 県警によると、新庄さんの上半身には刃物による10カ所以上の傷が残っていた。事前に2人の間でトラブルは確認されていないという。