【ソフトバンク】牧原大成「リセットさせたくないので」来季143試合フル出場へ早くも始動
ソフトバンク牧原大成内野手(32)が9日、来季の143試合フル出場を誓って早くも始動した。秋季キャンプ免除ながら、福岡・筑後市のファーム施設で練習をスタート。「次(のシーズン)はもう始まっているので。体をリセットしたくない」と、打撃、守備練習などに約3時間汗を流した。今季は正二塁手として開幕を迎えたが、4月下旬に右脇腹を痛めて長期離脱。出場78試合にとどまった。プロ15年目となる来季は、シーズン完走で二塁を守り抜く覚悟だ。 ◇ ◇ ◇ 悔しさしかなかったのだろう。日本シリーズを終えて6日目。福岡・筑後市のファーム施設に、牧原大の姿があった。野手組が4グループに分かれてキャンプを張る中、牧原大は1人黙々と練習に汗を流した。 「(練習は)今日からです。じっとしておきたくないんで。体を休めたくない。リセットさせたくないので」。緊張感とともに戦い抜いた日本シリーズの疲れも、関係ない。シーズンから続く「動ける体」に休息を与えるつもりはなかった。1年間のリカバリーでもない。すでに視線の先には、来季の姿がくっきりと浮かび上がってきている。 「(シリーズは)負けて終わったんで。次はもう始まっている。レギュラーを確約されているわけでもないので。もう(来季に)切り替えています」 今季は二塁の定位置をつかんで開幕スタート。4月24日のロッテ戦(ZOZOマリン)で適時三塁打を含む猛打賞を放って打率3割4厘とするなど、滑り出しは好調だった。だが4日後の練習中に右脇腹を痛め、長期離脱を余儀なくされた。1軍に復帰したのは約3カ月後の7月15日。悔やんでも悔やみきれない故障離脱だった。「ケガだけですね。それ以外は何もないです。だから(今オフは)トレーニングを多く入れていこうと思っています」。今後は筋力トレーニングを含めたメニューで、さらなるボディー強化を図っていく。 出場78試合に終わったシーズンの悔しさをバネに、来季は143試合フル出場を狙う。「来年は(143試合を)完走することです」と言い切った。新外国人ダウンズや広瀬らライバルはいるが、負けるつもりは毛頭ない。「守備に関しては負けているとは思っていない。あまり誰がどうこうとは気にしていない。自分のやってきたことをしっかりやれば後悔ない」。来季プロ15年目の節目に向け、牧原大が早くもスタートを切った。【佐竹英治】 ○…新入団の大西1軍外野守備走塁兼作戦コーチが、野手組がキャンプを張るファーム施設を訪れた。1軍から4軍までが合同で練習する環境に「すごいですね。ここは初めて来たけど、施設がすごすぎでビックリしています」と感心しきり。11日までの今クールは練習に参加予定だ。