50代・ふと「このままでいいのか?」と悩んでしまう。清水ミチコさんが考える“自分を好きになれる”行動とは
ESSE読者から寄せられたお悩みに、清水ミチコさんがお答え!
Q:50歳を過ぎたあたりから、自分の身なりが気にならなくなってしまいました
50歳を過ぎたあたりから、自分の身なりが気にならなくなってしまいました。結果10キロも太って服も着たきりすずめです。鏡を見るとギョッとしますが、病気になるわけでもなく、清潔さには気を使っているので、家族に不快に思われることもありません。ただふと「このままでいいのか?」と思うことがあります。 かたいマシュマロさん(55歳・主婦)
A:自分を大事に思えればやたら食べたりしなくなる
いつのまにか大幅に太っていたではないか! という経験は私にもあります。なんとなく、日々ダラダラと食べてしまってたんですよね。お腹がすいたから食べるのではない。なんとなくの、ほんの小さな軽いストレス解消から、口に入れてしまう日々の悪循環。共感できない人などいないと思います。 でも、あなたはすでにこうして悩みを書いて送ってくれるほど立ち止まっています。体重はすぐには立ち止まったりしないかもしれませんが、本人はこのままでいいのか、と自分を見ているわけですよね。若い頃の私もそうでした。別に太ったって、人に迷惑をかけるわけでもなく、なにも困らない。それなのに食っちゃ寝るだけのどこか怠惰な自分を、ふといやになる。軽蔑したくなる。憎くなる。 立ち止まった理由はここに尽きると思いますが、心当たりはありませんでしょうか?
自分のことを好きになるというのは、じつは私にとっても長年のテーマで、今はかなりいいとこまで来ており、最近はだいぶファンになってきてます。清水ミチコ大好き。相当おめでたいコメント。人は些細でつまんないコトで自分を責めがちなんですよね。けれどもいかに責めたとて、そこにはなにもありませんでしたよ。私も経験者ですが、まったくムダな時間にすぎませんでした。自分を好きになれる、具体的におススメしたい行動があります。 それは「人に見られずにいいことを行う」です。どこか困っている所に寄付をするとか、あるいは早朝に近所を掃除する、悪口や悪いことをしてしまった人を思い浮かべ、心から謝罪してみる。などなど、どんな小さなことでもいいんです。隠れて行うわけですから、だれも見ていないはずだけれど、必ず見ている人が1人いるんですよ。それがだれであろう自分なんです。 私は人知れずいいことをした。それっぽっちのことが、何度か重なるだけで、大きな自信につながり、あれよというまにだんだん自分を好きになってきますし、大事に思えるため、やたら食べたりしなくなります。
ESSE編集部