昨季はセリエA19試合で《0ゴール0アシスト》の悪夢 アズーリ期待のエース候補だった男がぶつかった壁
新シーズンからはフィオレンティーナへ移籍する
EURO2024にてベスト16敗退に終わったイタリア代表は、全体的に選手層が小粒になったと言われる。中でも長年の課題となっているのがセンターフォワード探しで、頼れるエースがいない。 何人か楽しみな若手はいた。その1人が24歳のFWモイーズ・キーンだ。 まだ18歳だった2018年にイタリア代表デビューを果たしており、デビュー2戦目と3戦目で1ゴールずつ奪うなどスタートは快調だった。ダイナミックなプレイスタイルからマリオ・バロテッリとの比較もあり、当時はキーンも新エース候補だったのだ。 しかし、その後は伸び悩んだところがある。2019年にユヴェントスを離れてエヴァートンへ、2020年にパリ・サンジェルマン、2021年にはユヴェントスに復帰するなどクラブを転々としてきたが、結果を出せたのはレンタル移籍していたPSGくらいだ。 昨季はユヴェントスの一員としてセリエA19試合に出場したが、まさかの0ゴール0アシストでシーズン終了。ほとんどインパクトを残せず、今回のEURO2024を戦ったイタリア代表メンバーにも入っていない。 そのキーンは9日にフィオレンティーナへの完全移籍が決定。昨季0ゴールに終わった悔しさを晴らすべく、また新しいスタートだ。まだ24歳と若い選手だが、ここからもう一度評価を上げられるだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部