西浦達雄 ホテルニューアワジ新CMは「知らなかった」
西浦達雄 ホテルニューアワジ新CMは「知らなかった」岡本ゆか 柳曽文隆 THE PAGE大阪
昨日に続いてシンガーソングライターの西浦達雄(63)に話を聞く。約30年にわたり高校野球ソングを作り続けてきたイメージが強い西浦。しかし、彼の声が、主に関西のテレビCMで数多く流れているのはご存知だろうか。代表的なものに「ホテルニューアワジ」などがあげられる。また、CMソングだけでなく、近年は校歌や社歌の依頼も多いという。 【動画の続きと拡大写真】西浦達雄が作った思い出のCMソング「リーブ21」「炎の5回裏」
ホテルニューアワジのCMが10年ぶりにリニューアル
「ホテルニューアワジは、もう30年以上になると思います。あれはデモテープだったんですけどね」と笑顔で語る西浦。それはTHE PAGE大阪でも過去にお伝えしたが、本来このCMソングは、ある女性演歌歌手が歌うはずだったがキャンセルとなり、やむを得ず西浦が録音していたデモテープがそのまま使用されたという経緯がある。 関西圏のみならず、関東地方など他県でも流れる印象的なCMソングだが、7月下旬に少し変化がみられた。ホテルニューアワジが7月26日に公式サイトなどで発表した内容によると、10年ぶりにCMをリニューアルし、淡路島出身でモデルや女優として活躍する朝比奈彩が「ホテルニュ~ア~ワ~ジ♪」と歌うという。 CMは3種類で、そのうちの1つについては、これまで使われていた西浦の声が入ったもの。それ以外は、朝比奈が歌ったものに変わっていた。
リニューアルにビックリ。けど「もうお渡ししたものなので」
そこで西浦にこの件を聞いてみると「いや、実は僕もファンの方からお聞きしまして、ビックリしました。ちょっと寂しいけど、これはもうお渡ししたものなので。CMソングは、作った後は依頼主に渡せばそこで自分の手から離れるものなので。けど、お聞きする限り3種類のうち1つは僕の声も使っていただいているので、すごくうれしいです」と話す。 西浦は、一度プライベートで同ホテルに泊まりに行ったことがある。「いいホテルでした。僕、荷物を運んで頂いた方に『僕、あのCM歌ってるんです』と話したら、後でマネジャーさんが来られて、2000円のワカメをいただいて、めちゃくちゃ感動したんです。長年使って頂いて、本当にありがたいです」とうれしそうに話していた。 ちなみに、このCMソングの冒頭の琴が流れるメロディも西浦が録音したものだそうだ。これを作る時は、頭の中で3種類のメロディを思い浮かべ、結局は現在のものに決まった。現在も使われているメロディは、1時間もしないうちに浮かんだものだという。それが35年以上は流れているそうで、西浦にとっても思い出深いCMソングとなった。