パリ五輪・銀メダリスト、トミー・フリートウッドのクラブセッティング。大小2本のドライバーを入れて使い分ける
トミー・フリートウッドのセッティング。撮影したのは今年6月の米ツアー、メモリアルトーナメント。その時はドライバーがQi10(ロフト9度)だったが、パリ五輪ではQi10LS(9度)。その前の全英オープンではQi10と、今シーズンはコースや天候、自身のコンディションによって使い分けていたようだ。 トミー・フリートウッドの最新セッティングはこちら
目に留まるのは、もう1本ミニドライバーを入れている点。フリートウッドは友人の英国人プロゴルファー、リック・シールズのYouTubeで下記のように語っている。「(昨年の)マスターズでフレッド・カプルスが使っているのを見て、翌週のヒルトンヘッド(RBCヘリテージ)からバッグに入れました。確実にフェアウェイをとらえたい狭いホールのティーショット、ピンまで290ヤードのショットなど可能性が広がりました」
「やや右に打ち出してもドローして戻ってくるのが特徴で、そこが大きなドライバーと違うところ。キャリーの目安は275ヤード、スウィング矯正にもなると感じるし、このミニドライバーが好きなんです」と述べている。シャフトはドライバーと同じベンタスTRブルーの6X。
アイアンはタイガーモデルのP7TW。元々、フリートウッドはタイガーと同じナイキゴルフ契約でナイキVRフォージドのタイガーモデルを使っていた。その後、両者ともテーラーメイド契約になり、しばらくしてTWグラインドのアイアンセットが完成、それを試していち早く使い出したという。
途中でTF(トミー・フリートウッド)プロトが作られたこともあったが、「未知の理由で、それは製品にはならず(笑)」とも。前述のYouTubeでは、「僕のアイアンを普通にグリップしてみて。するとフェースが少し右を向くでしょう。僕にとってこれがスタンダード。時計盤で真っすぐが12時ならば、僕のはすべて11時30分に入っています」
ウェッジは52度と60度の2本。「昔は48・52・56・60の4本でした。きっかけは2017年頃にツアーの距離が長くなり、ロングショットを打つバリエーションが必要に感じました。チップショットのスキルに手応えも感じていたので、ウェッジを減らしてウッドの本数を増やしていきました」と説明(同動画内)。