大豆が老化を遅らせる!?手軽な「蒸し豆」をいつものメニューにプラスしよう
人の健康だけでなく、地球や動物も健康的に持続可能にしていこうという「ワンヘルス」という考え方が世界で広まってきています。なかでも大豆は代替肉としても利用され、「ワンヘルス」を実現する食材として注目されています。さらに老化の研究が進み、タンパク質を大豆、魚、鶏肉から摂取すると老化を遅らせることもわかってきたそうです。 【画像を見る】まぶすだけ!蒸し豆の簡単なアレンジ方法 そこで今回は、食と健康長寿を研究する、京都府立医科大学大学院医学研究科教授の内藤裕二先生に大豆食のメリットについて伺いました。 ――「大豆が老化を遅らせる」というのは本当なのでしょうか? 「京都府立医科大学を中心した研究チームは、長寿者が多い京都府京丹後市で多目的コホート研究を行っています。この研究でわかったことは、魚類、鶏肉、穀類、大豆、卵からタンパク質を摂取しており、レッドミート(牛肉、豚肉、羊肉)はほとんど食べていません。同研究のデータを解析すると、非フレイル(老化が遅い)群は豆類を多く食べていることがわかりました。つまり、レッドミートは少なく豆類を多く食べている人ほど、老化の速度が遅いことが明らかになったのです。脱レッドミート食を行う上で、大豆をメインに摂取することがポイントになっています」 ――大豆であれば、どのようなものでも良いのでしょうか?選ぶ際のポイントを教えてください。 「大豆食品を選ぶポイントは、加工度が低く、添加物が少ないものを選びましょう。加工度が高く添加物が多い食品は、腸の老化を早めることがわかっています。一部の添加物は腸の炎症を誘引することが、数々の研究で報告されています。脱レッドミート食である大豆も、できるだけ加工度が低いものを選ぶことがポイントです。大豆ミートや大豆の加工品よりも、大豆そのものを料理に使うことが重要です」 ――まずは、どのようなことから始めたら良いでしょうか。できれば手軽な方法を知りたいのですが…。 「まずは、いつものメニューに大豆を加えましょう。健康長寿地域は、大豆をメインに穀類や野菜もしっかり摂っています。ダイエットのために穀類を減らすと、逆に腸内環境が悪くなり逆効果です。袋を開けるだけですぐに使える蒸し大豆など、便利に使えるアイテムがそろっています。カレーやシチューの肉の代わりに大豆を使う、豆ごはん、豆サラダなどアレンジも豊富です。どうしても脱レッドミートが難しい場合は、ハンバーグに刻んだ大豆を加える、ポークビーンズの豚肉を少なくするなど、少しずつ大豆の割合を増やしていきましょう」 ■袋を開けて加えるだけ!フジッコ「蒸し豆」シリーズが便利 一般的な乾燥大豆は1日水にひたした後、蒸す、煮るなどの手間がかかりますが、内藤先生がおっしゃるように、蒸し大豆ならそのまますぐに使えて便利です。フジッコの「蒸し大豆」なら、袋をあけて混ぜるだけで手軽にレシピの中心的な存在になります。子育てや仕事で忙しい人には特に、健康的かつ時短料理としておすすめの素材です。これから夏に向けて、さっぱりとしたサラダやおつまみに、子どもが喜ぶカレーやシチュー、コンビニなどの総菜にプラスしてもおいしいですよ♪ ■「蒸し豆」を使った簡単レシピを紹介! 今回は、フジッコの「蒸し豆」シリーズを使った、簡単レシピを紹介します! ■シャカシャカBeans ■「青のり味」 <材料(2人分)> 蒸し大豆 1袋、青のり粉 大さじ2、だしパック(袋から出して) 小さじ1/4、塩 小さじ1/4 <作り方> 「蒸し大豆」の袋をあけ、青のり粉、だしパック、塩を入れて袋ごとよく振る。 ■「ブラックペッパー&チーズ味」 <材料(2人分)> 蒸し大豆 1袋、ブラックペッパー 小さじ1/3、粉チーズ 大さじ1、塩 小さじ1/4 <作り方> 「蒸し大豆」の袋をあけ、ブラックペッパー、粉チーズ、塩を入れて袋ごとよく振る。 ■チョップド・ごちそうサラダ <材料(2人分)> お好みのカット野菜 1袋、蒸しサラダ豆 大さじ6、アボカド 1/2個、ゆで卵 1個、お好みのドレッシング 適量 <作り方> 1.アボカド、ゆで卵は粗く刻む。 2.1にお好みのカット野菜を加えてさらにざっくりと刻み、「蒸しサラダ豆」を加える。 3.器に盛ってお好みのドレッシングをかけ、よく混ぜていただく。 ■蒸し豆の野菜サラダ <材料(2人分)> 蒸しサラダ豆 70g、キャベツ 適量、お好みの野菜(レタス、パプリカ、きゅうり、トマトなど) 適量、お好みのドレッシング(和風おろし、ごまドレッシングがおすすめ)適量 <作り方> 1.キャベツをせん切りにする。お好みの野菜は食べやすい大きさに切って、器に盛る。 2.1の上に「蒸しサラダ豆」を盛りつけて、お好みのドレッシングをかけてお召し上がりください。「蒸し黒豆」、「蒸し大豆」でもおすすめです。 夏は特に、火を使わず手軽に栄養が摂れるメニューだとありがたいですよね。我が家でも、この夏は蒸し豆シリーズをストックして、活用していきたいと思います♪ 文=矢野 凪紗