近藤真彦が着る、“ちょいギラリ”なオトコのスタイル PART 2
── 近藤さんにとってモータースポーツの魅力は何ですか? 近藤真彦さん(以下、近藤) こんな大の大人が「1番になりたい!」なんて、大人げがないと言えば、その通りなんだよね。それでも、ここまで続けてこられたのは、幼い頃からの夢というのもあるけれど、僕の場合悔しさもあるかな。芸能人でしかもアイドルだったから、レース界に顔を出してもあまり本気だと思ってもらえなかった。その時の悔しさが多少どこかにあって、ここまで来られたのかもしれない。ただの負けず嫌いだね。
── 実際に結果を出されていますから、本当にすごいと思います。 近藤 負けず嫌いで1等賞を取りたいって、コドモだよね。(笑) ── そこが魅力につながっていると思います! 昨年、日本レースプロモーションの取締役会長に就任されたそうですが、どのような活動をされているんですか? 近藤 日本のモータースポーツ全体の発展を目指している部署で、そのためにどの扉をノックしていこうかと、日々考えています。主催するスーパーフォーミュラは、その上はF1というわりとコアなクラス。GTはお祭りみたいな雰囲気でお客さんにも楽しんでもらえるんだけど、またちょっとムードが違うんですよね。 発展のためには、集客に繋がるアクションを起こしていかなきゃいけない。でも、近藤真彦が会長になったからって、直接の集客には繋がらないんですよ。ただ、これまでやってきた僕だから振り向いてくれる人たちもいて。企業や各省庁、市区町村などいろんな場所に出向いて、モータースポーツを応援してもらえるようにお願いしています。やっぱりサーキットのある県や市町村の協力は大きいんですよね。「面白そうなイベントですね」って、県や市が一緒になって応援してくれると動員も増えるし、盛り上がるんですよね。 ── 昨年は、とても動員が増えたというニュースを見ました。
近藤 このままだとスーパーフォーミュラの火は消えてしまうかも、というところまで来てたと思うんだけれど、盛り返してきましたね。去年は僕も1年目でかなり頑張ったから手応えも感じられました。ただ、2年目もまた同じパーセンテージで増えるかというと、そんなに甘くはないから、慎重にやっていこうとスタッフとも話しています。 未来のモータースポーツファンを増やすために、子供たちにももっと来てほしいから、ファミリー層をターゲットにしたりね。そのためには子供達が飽きないように夏はレース会場で夏祭りをやったり。子供たちも初めて見るレースに感動してくれるんだよね。 ── 何度かF1を観戦したことがありますが、シンガポールグランプリでは、会場の後ろで音楽フェスをやっていますよね。 近藤 シンガポールグランプリのナイトレースだね。そう、第1回目からずっと前夜祭でフェスをやってるの。フェス自体の人気がどんどん高まってきて、大物アーティストも出演するから、イベント全体もすごく盛り上がっているんだよね。