パリジェンヌがダウンを着ない理由。 極寒のパリを乗り切る、防寒テクニック
本格的な冬の訪れとともに、ダウンジャケットに身を包む人であふれる日本のストリート。一方、パリではダウンジャケットを着る人は圧倒的に少なく、ウールコートやレザー、ファーコートなどのアウターが主流。日本の冬よりも確実に気温が低いのになぜ? そんな素朴な疑問をパリジェンヌにぶつけてみると、ダウンに対するイメージの違いや美意識の違いが見えてきた。
サビーナ・ソコル / アートディレクター
Q. ダウンを着ない理由は? 「ストリートスタイルっぽくなりがちだから、あまり着用しないのは確かね。スキーなど、ウィンタースポーツを楽しむ時の必需品だけど」 Q. 愛用のお気に入りコートは? 「冬は、大きなサイズのメンズのコートをバストローブっぽく羽織るスタイルが好き。例えば、『アクネ・ストゥディオス』のようなクラシックで美しいシルエットのコートは、トレンドに左右されずタイムレスに着られるから愛用しているわ。 気温がもう少し下がると、70年代のシアリングのコートに、レッグパンツやジーンズが合わせて暖かく快適に過ごす。時代遅れになることのないスタイルだから、これらの2つのルックが大好き!」
Q. 極寒のパリを乗り切る防寒TIPSは? 「私はあまり用心深くないから、この種のアドバイスをするのに最適な人ではないかも……。厚手でも丈の短いセーターを選びがちだから、お腹が少し露出してしまっていつも寒いわ(笑)。 それでも、外からは見えない厚い靴下を履き、素敵なレザーの手袋など、常に手足を暖かく保つことは役立つTIPSだと思う」
アリス・ヴィオリエ / モデル・アクセサリーデザイナー
Q. ダウンを着ない理由は? 「ダウンは比較的エレガンスな要素に欠けると思うから。パリでは、ダウンは山で過ごす冬のバカンスの時に着用するアウターというイメージが強い。街で着るには、都会的とは言えないかも」 Q. 愛用のお気に入りコートは? 「『ルメール』の重厚感のあるウールコートがお気に入り。パリの冬に完璧に合うアウターだもの! カラーパレットが美しく、細部まで精巧に計算されているから、どんなカジュアルなルックもエレガントに見せてくれる」