ニック・ファジーカス 引退試合「NICK THE LAST GAME」共に戦い続けたメンバーが一堂に集結「一緒にプレーできたのは本当に誇りです」
またダンクシュートも飛び交い、アリーナが何度も沸いた。ジョーダン・ヒースやロスコ・アレン、トーマス・ウィンブッシュが次々に魅せると、渡邉もファジーカスから受け取ったパスから豪快なアリウープダンクを決めた。 最も活躍した選手はもちろんファジーカス。 40分間フル出場し、なんと73得点・16リバウンドを決めた。 試合終了がいずれも背番号にちなみ残り22.2秒となったところで、代名詞ともいえるフローターシュートを成功させ、さらに残り2.2秒での最後のプレーで辻の3Pシュートをブロックするなど、ハイパフォーマンスを見せた。 北HCは試合後の会見で、「後半疲れてきたかなと思ったんですけど、4Qに盛り返したので、ここまで(シュートを)入れられるんだと思って見ていました。『まだ引退しなくていいんじゃない?』って言いました(笑)」とそのプレーに感心していた。
試合後のセレモニーで述べたチームメイトそしてファンへの感謝
試合終了後、セレモニーが行われた。マイクを握ったファジーカス。 「今日は1年目・2年目くらい以来のフル出場をして明日は動けるか不安ですが、すごく楽しかったです」と会場の笑いを誘いながら始めた。 日本でプレーした12年間、共に戦ってきたさまざまな選手たちと最後一緒にバスケができたことについて、 「この試合は後ろのみんながいなければ成り立たなかったものですし、12年間支えてくださったみなさんのおかげですので、感謝を述べたいと思います。ここに集まった選手というのは、僕と一緒に日本バスケットボール界を変えてきたメンバーだと思っています。 みんなの顔を見た時、一人ひとりに対してメッセージや思い出がたくさんあり、語りきれないほどです。僕の引退試合のために多くの選手に集まっていただき、一緒にプレーできたのは本当に誇りです。みんなに感謝したいです」と述べた。 そして、一番大切と語ったファンの方々へも大きな感謝の意を表した。 「12年間の日本でのバスケットボール人生。バスケットボール選手でいるのは本当に特別なことですし、これだけの多くの皆さんに応援してもらえることもすごく特別なことだと思っています。 足を運んでくださったバスケファン・相手チームのファン・川崎ブレイブサンダースファミリーの皆さんなど、いろいろな人が集まってくれたと思います。 5000人の前でこの試合ができたことは感謝ですし、シーズンでも足を運んで応援してくれたファンがいたからこそ、僕の12年間はすごく特別なものになりました。本当にありがとうございました」