そもそもの車内の形によっても音は変わる! カーオーディオの「いい音」を決める要素とは?
愛車の音質をよくするために必要なこと
最近のクルマは、オーディオと一体制御となったカーナビゲーションの純正装着化が普及したこと、また電装品が一体制御となってユニットの換装、追加が難しくなったことなどから、アフターマーケットでのカーオーディオという考え方がほとんどなくなってしまった。 【画像】オーディオのカスタム方法について写真で詳しく見る かつては、車室内を完全なプライベート空間と捉え、こぞってオーディオのリスニングルームとして積極活用する姿勢も多く見られたが、最初に触れたような理由から、カーオーディオに対するオーナーの意識が薄れているのが現状のようだ。 とは言っても、どうせなら「音」は悪いよりいいほうがいいに決まっている。では、具体的にどうればよいのか? 基本的に、オーディオで「いい音」を決める要素はいくつかあるが、大きくわけると、オーディオ機器の性能、再生空間(=車体、車室内)の特性というこのふたつになる。 オーディオ機器とは、音源再生ユニット(DVD、CDプレーヤー)、スピーカーのドライブユニット(パワーアンプ、現在ではDVD/CDプレーヤーユニットと一体装備される例がほとんど)、そして音の最終出口となるスピーカーだ。 一方、再生空間の特性とは、車室内を構成する素材や形状(音の反射、吸収など)、さらにはキャビンスペース(空間容量)が音を左右する要素となる。 さて、カーオーディオの音を変える要素だが、もっとも大きな効果を握るのがスピーカーだ。 純正品からオーディオメーカーが市販するスピーカーに換装すると、その違いや音の良化がすぐにわかる。振動板の材質、強力な磁気回路、再生周波数帯域のワイド化などがその理由である。また、スピーカーの装着方法(フロントスピーカーはほとんどの場合ドアスピーカー、16cm前後の口径が多い)によっても再生音の質は変わってくる。 純正品は簡単なスペーサー(プラスチック製など)を介してドアパネルに取り付けられる場合が多いが、これを取り付けのための専用ベース(バッフルボード)を介して取り付けると、低域から中域(楽音の主成分、基本帯域)が非常にしっかりとした鮮明な響きとなり、音の質を上げた(上がった)という満足感が得られるようになる。