大谷翔平vsM・オズナ「三冠王」になるのはどっちだ!? ナ・リーグ87年ぶりの歴史的偉業へ!
史上最速で「40-40」を達成したかと思えば、その後も本塁打と盗塁を量産し、前人未到の「50-50」も射程圏内の大谷翔平。レギュラーシーズン最後のひと月でバットマンとしての最高到達点である「三冠王」にも手が届くのか!? 【写真】7月以降で30盗塁を記録。大谷の足が止まらない! ■迫る「50-50」と「三冠王」への課題 残り1ヵ月を切ったMLBレギュラーシーズン。優勝争いだけでなく、タイトル争いや個人成績の行方もいよいよクライマックスだ。 その中心にいるのはわれらが大谷翔平(ドジャース)。日本時間8月24日のレイズ戦で今季40個目の盗塁に成功すると、9回裏2死満塁の場面で40号サヨナラ満塁弾を放ち、史上6人目となるシーズン40本塁打と40盗塁の「40-40(フォーティ・フォーティ)」をクリア。 しかも、出場126試合目での史上最速達成、というオマケ付きだ。その後も1試合3盗塁を決めるなど数字を伸ばし、前人未到の「50-50(フィフティ・フィフティ)」へと突き進んでいる。 「今や盗塁はフリーパス状態。本塁打ペース的にも『50-50』は届く可能性が高いです」 こう語るのは本誌おなじみの野球評論家、お股ニキ氏。今季開幕時点で「打者専念なら『40-40』を狙える」といち早く発言してきたが、ズバリ的中した形だ。 まさに歴史的シーズンを送る大谷だが、さらにもうひとつの歴史的偉業、「三冠王」の可能性も残している。 現在、リーグ1位の44本塁打、2位タイの98打点を記録しており、この2部門は十分射程圏内だ。残すは前半戦リーグ1位を争っていた打率だが、8月の月間打率.235が響き、現在は.292に低下。1位のルイス・アラエス(パドレス)との差は1分8厘。夢の三冠王達成に向け、現在の大谷の状況はどうなのか? シーズン開幕前に「今の大谷は打率が残せるスイングをしている」と語っていたお股ニキ氏はその変化を次のように解説する。 「キャンプからシーズン序盤の『打率が残るスイング』と比較すると、最近は『一発は出るけど、打率は残りにくいスイング』といえます。感覚論ですが、50本塁打には届いても、打率は3割には届かないくらいのスイングになっています。 リーグをまたいだ2年連続本塁打王はほぼ確実で、打点王の可能性もありますが、打率の向上はこのままでは難しいかもしれません」