【MotoGP】マルク・マルケス、オーストリアGP初日の走行に満足も「まだトップ集団からは1歩遅れている」
グレシーニのマルク・マルケスは、MotoGPオーストリアGPの金曜フリー走行で力強いペースを見せたことで、タイトルを争うライバルであるフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)やホルヘ・マルティン(プラマック)からもはや2歩も3歩も遅れているわけではないと語った。 【リザルト】MotoGP第11戦オーストリアGP:プラクティス マルケスはオーストリアGPのプラクティスで1分28秒858を記録。トップだったバニャイヤとは0.350秒差の4番手だった。 それ以上に印象的なのは、2番手だったプラマックのフランコ・モルビデリ、3番手のマルティンとマルケスの差がわずかだったことだ。 これはここ数戦のマルケスの流れとは大きく異なるものだった。金曜日は後方に沈み、徐々にペースをつかんでレース当日を迎えるという展開が続いていたのだ。 前戦イギリスGP後に、マルケスは週末の最初からペースを上げることを優先事項に挙げていたが、それに成功した形だ。 「僕はレースペースの面でかなり苦しんでいて、FP1でミスを犯した。オースティンの時と同じようなブレーキトラブルがあったんだ。でもチームがその時に積んだ経験からバイクを改善をしてくれて、フィーリングはかなり良くなった」 「チームは僕にライディングスタイルのヒントをくれた。そのおかげでアタックできたし、レースペースでもより安定するようになった」 「バイクのフィーリングは前回のレースよりもずっと良かった。実際、前回のレースではトップから2歩、いや3歩遅れているように感じた。だから、これはすでにいい兆候なんだ」 マルケスはホンダ陣営からドゥカティ陣営に移籍した今季、3戦連続を含む4回の表彰台を獲得しているにもかかわらず、はまだ優勝には手が届いていない。 これまでで最高の金曜日だったと認めつつも、マルケスはバニャイヤやマルティンと同じグループにはいないと感じている。 ホンダ時代も一度も優勝したことのないオーストリアGPで優勝するチャンスがあると思うかと聞かれ、次のように答えた。 「イエスと言いたいところだけど、残念ながら(ノーだ)」 「僕らが近づいているのは事実だし、トップ集団のバニャイヤとマルティンの一歩後ろにいる感じだ」 「モルビデリやバスティアニーニ、(エネア・バスティアニーニ/ドゥカティ)、そして僕が第2グループだ。明日は、細かいディテールに取り組んで、もう少しコンスタントに走れるかどうか見てみよう」 ドゥカティ勢は、オーストリアで8人中7人がトップ10圏内につけるなど全般的に好調な走りを見せているが、マルケスはこのパフォーマンスにタイヤが影響していると考えている。 レッドブルリンクは、ミシュランが標準とは異なるプロファイルのタイヤを投入する3つのサーキットのうちの1つで、2024年の標準タイヤに馴染みきれていないライダーに安心感を与えているという。 「僕はこのタイヤにより自然なフィーリングを感じる」 「彼らが今年持ち込んだ新しいリヤタイヤでは、エッジグリップからトラクションまで、自然な感じがしなかったんだ」 「(今回持ち込まれたタイヤは)グリップがかなり変わっていて、まるで違うタイヤのようだ。でもこのタイヤはより自然で、僕にとってはマシンの動きがより予測しやすくなっているんだ」
Rachit Thukral