口臭は「細菌の排泄物」だった!? 米歯科医が口臭を引き起こす6つの原因を解説
朝の口臭は誰にだってあるもの。問題は、歯を磨いた後でも臭いが消えず、日中も口臭が続く場合。口臭の問題を解決するには、まずはその根本原因を突き止めることが重要であり、原因は多岐にわたると説明するのは、アリゾナ州スコッツデール在住の歯科医であり美容歯科医のジョッセン・ガステルム博士。 【写真】口臭を防ぐために今日からできる8つのこと 「食べ物から口腔内や消化器系に存在する細菌まで、口臭には幾多の原因があります」とガステルム博士。だが、ほとんどの場合は、細菌の過剰な繁殖とその硫黄由来の副産物によって口臭が発生しているという。もっと具体的に言うなら、それらは基本的に「細菌の排泄物」だとか。おっ、恐ろしい……! というわけで今回は、口臭の原因と口臭を永久に取り除く方法について、歯科医が細かく教えてくれた。
口臭の原因とは?
「口臭は医学用語でハリトーシス(halitosis)といいます」とガステルム博士。起床後やニンニク、玉ねぎがいっぱい使われた料理を食べた後に口臭がするのはいたって普通のことだけれど、これらを除いて口臭がある場合は、体内で何らかの問題が起きていることを意味しているという。 ▼口の中が不衛生 「ほとんどの場合、慢性的な口臭は、口腔ケアが十分にできていないことが原因です」とガステルム博士。たとえ一日2回歯を磨いていても、口臭を取り除くには十分でないことも。「歯磨きやフロスを定期的にしないでいると、食べかすが口の中に残るため、これが細菌の繁殖を促します。この細菌が口臭の原因となります」と説明するのは、ロサンゼルスにある歯科医院、スイスクオリティスマイルの歯科医、イロナ・カセリーニ博士。汚れをしっかりと取り除くことが大切です。 ▼歯の感染症、虫歯、歯周病 カセリーニ博士とガステルム博士によれば、口腔内の不衛生は、虫歯や歯の感染症、歯周病などの歯の健康被害を引き起こす要因であり、口腔内の細菌が過剰に増えるため、慢性的な口臭を悪化させてしまうという。扁桃炎や扁桃結石もまた、口臭が悪化する原因だとカセリーニ博士は補足している。 ▼ドライマウス 脱水症状や甲状腺機能低下症などの病状が原因で口が乾くと、口臭が発生しやすくなる。「唾液が十分に分泌されなくなると、歯に付着した細菌が洗い流されないからです」とカセリーニ博士。 ▼入れ歯、リテーナー、矯正器具を装着している いずれかの器具を歯に装着したことがある人は、口の中をスッキリさせることがいかに難しいか、よくわかるはず。「食べかすや細菌が器具に挟まり、口臭の原因になるからです」とカセリーニ博士。 ▼喫煙習慣がある 「喫煙や噛みタバコもまた、口の中に不快な臭いを残し、歯周病の原因になります。これが、口臭を悪化させるのです」とカセリーニ博士。 ▼他の健康問題を抱えている カセリーニ博士いわく、酸逆流症、糖尿病、肝疾患、または腎疾患を抱える人も口臭が生じやすくなる。なぜなら、これらの疾患が、「細菌が繁殖しやすい環境」を作り出す傾向にあるから。