東大卒スーパー家庭教師が教える「中学受験で合格する子が幼少期やっていたこと」
ここ数年、特に首都圏での中学受験熱は高まり続けていて、5人に1人は受験するという時代になりました。エリアによっては公立小の半数以上が私立中学に進学することも。 「中学受験に有利な子」の特徴って? 受験のプロが語る、成績が上がりやすい子の“共通点” そこで気になっているのが「入塾までの低学年の間って何したらいいの…」ということ。 中学受験・大学受験を専門とする予約殺到の東大卒スーパー家庭教師、長谷川智也先生にお話を伺ってきました。
幼児期はまず体づくり
えり先生(以下、えり) 「幼児さんから低学年はどのように過ごすとよいのでしょうか?」 長谷川先生 「子どもの発達は、体→心→頭の順番に育っていくと考えています。幼児さんはとにかく体づくりが第一です。例えば、自然の中でたくさん遊ばせること、体力をつけること。スイミングや体操、バレエや武道などの体を動かす習い事も有効です。体幹づくりできるものは特におすすめです。 実は、集中力も体力に依存すると思っています。大学受験生の家庭教師もしていますが、高校生くらいまでは、体力がある子の方が成績もいいですね。 体を複雑に動かせる子はワーキングメモリーも高く、頭脳も明晰だなと年間300軒以上の受験コンサルを通じても感じています。」 えり 「よくわかります。私自身は大阪府の公立進学校に通っていたのですが、私の時代は文武両道の精神を大事にしていて、多くの生徒が運動部で高3の夏まで運動してました。それでも京都大学に現役合格という方も珍しくなかったですね。」 長谷川先生 「自然体験という観点では、教科書で学ぶ前に、なんでだろう?面白いな!という新しいことを学ぶことの面白さを経験しておくのもいいですね。今後は進学も就職も、理系が有利になることは間違いないと思います。科学に興味を持たせるためには、実験あそびなども有効です。」
体づくりはメンタルヘルスにも寄与する
長谷川先生 「体がしっかりできている子は、メンタルヘルスも維持しやすいです。コロナ禍を経て、起立性調節障害なども含めて不登校のお子さんが増えています。きっかけは環境の変化などもありますが、体力があるお子さんは比較的、不登校になりづらいなと感じています。」 (参考:公益社団法人 明治安田厚生事業団「精神的健康の維持増進に関する研究」https://www.my-zaidan.or.jp/tai-ken/information/mental/) えり 「勉強だけじゃなく、子どもたちが幸せな人生を歩むためにも体づくりは大事なんですね。」