菅首相が会見 臨時国会が事実上閉幕へ(全文2)環境投資に2兆円基金創設
ワクチン接種はいつから始めるのか
時事通信:時事通信のオオツカです。新型コロナウイルスのワクチンについてお伺いします。ワクチンの接種については、いつごろから始めるような目標でしょうか。また、総理ご自身は接種されるご予定はありますでしょうか。 菅:まずワクチンについては、安全性だとか有効性を最優先とすることがこれは大前提だと思います。すでに先ほど申し上げましたように、国内でも治験が行われておりますが、今後こうした治験のデータ、これを最新の科学的知見に基づいてしっかり審査した上で、承認したものについて全額、国の負担で接種を行わさせていただきます。 必要な方に、直ちにそうしたワクチンが接種できるように、いろんな準備や自治体における迅速な体制というのに今、準備をしているところであります。また具体的な接種の時期についてでありますけれども安全性、有効性を、これをしっかり確認した上でありますので、現時点において政府のほうから予断をもってその時期を明確にすることは控えたいと思います。 また私のことでありますけども、最初、医療関係者とか、そうしたいろいろな準備が、高齢者だとか、これからそうした順番を決めるわけであります。そういう中で自分に順番が回ってきたら接種したいと思います。 司会:それでは次、じゃあNHK、長内さん。
カーボンニュートラル、国民の理解を得るには?
NHK:NHKの長内と申します。2050年、カーボンニュートラルについてお伺いします。先ほど総理、2兆円の基金にも言及されましたが技術革新、非常に大事だと思いますけれども、やはりいろいろハードルがある中で何より国民の理解、協力というのが一番大事なんではないかと思います。国民が具体的にイメージしやすいようにするためにも、どのように理解を得ていくお考えでしょうか。 菅:2050年、カーボンニュートラルを実現するために、環境への投資を飛躍的に増やして、先ほど申し上げましたように、世界最先端のイノベーションを生み出すべく2兆円の基金を今回、創設する予定です。わが国の産業構造だとかあるいは経済社会変革発展につなげていく。このことを実行に移すにはやはり国民の皆さんの理解、今の質問にありましたように、必要だというふうに思っています。 さまざまな世代や分野の方に参画をして意見交換をする会議や、あるいは国と自治体の間で議論を行う会議、こうしたものを早期に開催をし、先進的な取り組みを広げていきたいというふうに思います。 こうした会議も含めて今後、さまざま広報活動を行いながら2050年カーボンニュートラル、これに向けた理解を促すと同時に機運向上に取り組んでいきたい。全国的な地方の市町村を巻き込んだ、そうした会議も開きたい。こういうふうに思っています。 司会:それでは次の質問にいきたいと思います。では産経、杉本さん。