東大生たちが「ナンプレ」にハマる“納得の理由”。数学嫌いでも楽しい「ナンプレ」の大きな魅力
書籍やアプリでも人気の「ナンプレ」。子どもでも楽しく解ける『算数の力がぐんぐん伸びる! 東大式ナンプレドリル』を上梓した、現役東大生でカルペディエムに所属する永田耕作さんが、ナンプレを解くメリットをお話しします。 【画像を見る】実際にナンプレを解いてみよう ■アプリや書籍で親しまれるナンプレ 皆さんは、ナンプレをやったことはありますか? 懸賞つきの雑誌として書店に並んでいたり、新聞の朝刊に毎日1問ずつ付いているなど、日常生活で目にする機会も多いことでしょう。最近ではナンプレを遊ぶことができるアプリもあり、多くの人に親しまれています。
ナンプレとは、「ナンバープレース」の略称であり、空いているマスにルールに則った適切な数字を配置する論理パズルの一種です。 ナンプレにもさまざまな種類があります。その種類によってルールも異なりますが、いちばんメジャーなものは9×9のマス目で構成され、これがさらに3×3の小さな9つのブロックに分けられています。 日本にナンプレが伝わったのは今からおよそ40年前のことであり、そのときに「数字は独身に限る」という名前でナンプレが紹介されたため、略称である「数独(すうどく)」という名前でもよく知られています。
ナンプレの基本的なルールは非常にシンプルです。以下の3つのルールに従って、数字をマスに埋めていきます。 1. 各行には1から9の数字が重複せずに1回ずつ入る。 2. 各列にも1から9の数字が重複せずに1回ずつ入る。 3. 各3×3のブロックにも1から9の数字が重複せずに1回ずつ入る。 難易度は問題ごとに異なり、ヒントの数が少ないほど複雑になります。難しい問題ではマスに入る数字が簡単には決まらないため、「1つの数字を仮定する」「2つの選択肢をメモに書いて考える」など試行錯誤して解くのが重要になります。そのため、脳の活性化や集中力の向上にも役立つとされています。
実はこの「ナンプレ」、東大生にも大人気なのです。筆者が所属するカルぺ・ディエムのメンバーをはじめとした30人の東大生にアンケートをとってみたのですが、90%を超える東大生が「小学生の頃遊んでいた」、そして、過半数の東大生が「今でも遊ぶことがある」と答えていました。 理系の大学生にはもちろん、文系であったり、数学が嫌いだったりする東大生もナンプレで遊んでいたのです。 ■ナンプレが好きな東大生が多い理由