東京・大阪連携会議が初会合(全文1)都市力を強化し、国全体の成長につなげる
大阪・関西万博の構想と大阪の取り組み
司会:続きまして大阪・関西万博に向けて、松井知事よりご説明をお願いいたします。 松井:それでは私のほうから大阪・関西万博の構想と、万博を見据えた大阪の取り組みのご説明をさせていただきます。この万博のテーマは、「いのち輝く未来社会のデザイン」というものでありまして、開催期間は2025年5月の3日から11月3日を予定いたしております。開催場所は大阪市此花区にある人口島の夢洲です。入場者は約2800万人を想定しております。 具体的な計画、イメージについてですが、この下のイラストは現段階の会場の計画のイメージ図であります。会場計画はあえて非中心、離散をキーコンセプトとして、健康になる万博、待ち時間ゼロの万博というものを実現をしたいと思っています。万博は世界中から英知が集まる場所であります。「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現し、超高齢化や健康といった世界の課題解決を図ってSDGs、これを達成していきたいと、こう考えています。 万博のテーマを先取りした施策を推進するために、大阪府ではいのち輝く未来社会を目指すビジョンを策定をいたしました。健康寿命の10歳若返りを目指して、大学や医療、福祉機関とのモデル事業の実施や、府民の健康づくりを目的にICTを活用した、おおさか健活マイレージなどの取り組みを推進してまいります。万博のテーマと密接に関わる健康医療産業を中心とするイノベーションの創出にも取り組んでいきます。大阪・関西にはライフサイエンス関連の研究機関、企業が数多く集積をし、さらに万博のインパクト、これを生かしまして、中之島での再生医療拠点やうめきた2期でのイノベーションの融合拠点の形成を目指していきます。 オリンピック・パラリンピックは全世界の人々に希望と成功を与えるイベントでありますし、万博は全世界の課題解決に貢献するイベントであります。これを行う東京と大阪が二極でこの日本を牽引すること。東京・大阪だけではなく地方を含めた日本全体の持続的な成長、この発展、これにつながると確信していますので。 先ほど小池知事からオリンピック開催に当たっての暑さ対策、ボランティアの皆さんの質向上というか、そういうさまざまな経験をわれわれより先に東京が2020年経験されるので、その経験をわれわれも共有させていただいて、さらにいいものをつくり上げていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。