【阪神】金村暁1軍投手コーチ、藤川監督と「お互いの考えが一致している」/新コーチに聞く
阪神の新コーチインタビュー第2回は、3年ぶりにチームに復帰した金村暁投手コーチ(48)。再起が期待される実績組の復活と新戦力の発掘&台頭で、強力な投手王国を作り上げる意気込みを明かした。【聞き手=山崎健太】 ◇ ◇ ◇ -3年ぶりにタテジマ復帰。前回と比べて印象は 「特に秋のキャンプは若手ばかり。僕が抜けた2年の間に入ってきた新戦力が、たくさん見れて楽しいです」 -目についた選手は 「みんなですね。いい素材がたくさんいるなと思います」 -藤川新体制がスタート 「素晴らしいと思います。すごく雰囲気もいいですし。まずコーチと監督の風通しがすごくいいというか、コミュニケーションを取ることを大事にされている方なんで、すごくやりやすい環境かなと思います。選手もたぶんやりやすいと思います」 -ブルペンで監督とはどういうやりとりを 「技術的な部分で監督と僕が意見をぶつけ合って、一致したものを教えるというか。まあ、だいたい一致しているんですよね。なるべく簡潔に同じところを指摘していったほうがいいよね、というのを安藤コーチとも話したりしています」 -藤川監督から具体的に託されたことは 「監督は僕の考えをすべて知っているんでね。(前回のコーチ時は、現役選手だった)監督から教わって中継ぎの運用をやっていたので。互いに考えが一致しているということです。僕は最初に『監督のやりたいようにやってほしい』と言ったんだけど。『いや、やんないです。全部任せます』と言われて。そのぐらいお互いの考えが一致していると僕はとらえています」 -伊藤将ら実績組の復活にかける期待は大きい 「大きいです。だって若手って未知数なんで。とんでもなくはねる可能性もあるんですけど。そればっかりは計算できないんで。やっぱりある程度、実績組は計算が立つんで。そういうのはしっかりと確保しておきたいし、(若手には)それを脅かして抜いてくれっていう感じですね」 -秋のキャンプで脅かす原石は見つかった 「結構いますよ。僕はめっちゃ楽しみですね」 -(復活と発掘の)両方ができればベスト 「そうですね。それが俺がやんなきゃいけないこと」 -投手コーチとして意識することは 「やっぱり監督のため、選手のためなんで。勝つことが求められているチームだし、そのための戦略を1人でも多く作り上げたい。その一心ですよ」 ◆金村暁(かねむら・さとる)1976年(昭51)4月19日生まれ。宮城県出身。仙台育英から94年ドラフト1位で日本ハム入団。98年に最優秀防御率。08年に中村泰広とのトレードで阪神移籍。NPBは10年限りで引退し、通算271試合登板、89勝81敗2セーブ、防御率3・89。11年はBC・信濃でプレーし同年現役引退。16年から7年間、阪神1軍投手コーチを務めた。