「モネの家」を飾るモネの浮世絵コレクションと、芸術家村ジヴェルニー誕生物語【モネの足跡をノルマンディに訪ねる】
モネ一族が眠る教会の墓
「モネとその家族の多くは、この村の聖ラドゴンド教会の墓地に埋葬されています」(アンヌさん) 最後に訪れたのは、「ホテル・ボーディ」から更にクロード・モネ通りを歩いて5分ほど、集落の西端の小さな教会にあるモネ家の墓。世界中から訪れたファンが、静かに祈りを捧げていました。 「睡蓮」の連作のほかにも、モネの数々の名作が誕生し、フランスやアメリカの印象派画家が集った、「印象派の聖地」とも言えるジヴェルニー。「水の庭」の睡蓮の揺れる水面、そこに映る白い雲の流れや緑の柳の枝をゆったりと見つめて、その一瞬の光と色の揺らぎを捉え、まさに「印象」をキャンバスに描こうとした、そんなモネの気分にひたってみてはいかがでしょうか。 次回は若きモネが絵を学んだノルマンディの港町と、数多くの名作を描いたノルマンディの景勝地の訪ね方をご紹介します 取材・文・撮影/福田 誠
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