元日本代表GK・楢﨑正剛から薫陶を受けた、21歳の新人GK「ゴール前の立ち方を刷り込まれた」川上翼がリーグ初得点をマーク|フットサル
【Fリーグ】湘南ベルマーレ 4-4 ボルクバレット北九州(12月6日/小田原アリーナ) 【映像】Fリーグが誇る“最強”GK先制点の瞬間 GKながら左足を思い切り振り抜き、見事なミドルでFリーグ初ゴールを決めた。 今シーズン、名古屋オーシャンズサテライトから北九州に加入し、デビューを遂げた川上翼。ルーキーイヤーではあるが、ピッチ上で堂々とした振る舞いと落ち着きを見せていた。 北九州はGKも攻撃に加わる戦術を多用している。「GKを使った攻撃を本格的にやるのも北九州に来てからが初めて」と本人も言うが、高い基礎技術でボールを運び、味方へとパスをつける。 下支えしているのは、高校時代での経験。 名古屋グランパスU-18では、日本代表のレジェンド・楢崎正剛から教えを受け、ゴール前での安定感を身につけた。足元の技術も、GKを使ったビルドアップや日々の狭いピッチでのトレーニングから培われていった。 高校卒業後は名古屋サテライトでフットサル選手に転身し、今こうしてFリーガーとしての道を歩んでいる。
シュートのインパクトもスピードも良かった
──Fリーグ初ゴール、おめでとうございます! ありがとうございます。あの距離からのシュートは練習から狙っていたので、それが試合でも同じようにシュートを打てたことでゴールにつながったと思っています。ゴールを決めることができたのはうれしいですけど、勝ち切りたかったなという思いが強いですね。前節のペスカドーラ町田戦と同じで、2点差で終盤を迎えて追いつかれるのでGKとして責任は感じます。そこで守り切れるような選手にならなければいけないと思います。 ──味方へパスをつける選択もあったと思います。どんな理由からシュートを打つ判断をしましたか? 最初は右サイドの(クシヤマ・)イザケ選手へ出そうと思っていましたけど、そっち側は相手に切られていたので、右足で中へ運んだ時にゴールが見えたので思い切り打ちました。シュートは相手に当たって入ったように見えましたけど、インパクトもスピードも良かったと思うので、決まるべくして決まったゴールだったと自分は思っています。 ──一方で、リードを守り切るためにどんな反省点が挙げられますか? チームとしては細かいところを突き詰める必要があります。第1ピリオドは相手の4対5の形から崩されて、もったいない失点をしたと思っています。3失点目と4失点目はセットプレーからでしたけど、3失点目は守備の1枚目のズレからで、4失点目は僕が止めなければいけないシュートでした。そこは責任を感じています。 ──川上選手は今シーズン、名古屋オーシャンズサテライトから北九州へ移籍をしてFリーガーとしての1年目を歩んでいます。出場機会もコンスタントに得ていて充実感もありそうですが。 そうですね。GKを使った攻撃を本格的にやるのも北九州に来てからが初めてで、日に日に成長している実感もあります。そこで得た自信がシュートストップにもつながってきていると感じるので、自信を持ってプレーできています。 ──足元の技術に元々自信はあったのでしょうか? そこまで自信はありませんでしたけど、「練習をしたらある程度はできる」というメンタルでなんでも取り組んでいました(笑)。練習で足元はいつも使っていますし、そういう性格も相まって試合でも思い切って出せています。