周冠宇「パワーを失い、ブレーキも効かなくなり、レースは終わってしまった」:キック・ザウバー F1第14戦決勝
2024年F1第14戦ベルギーGPの決勝レースが行われ、キック・ザウバーのバルテリ・ボッタスは15位、周冠宇はリタイアでレースを終えた。 【写真】2024年F1第14戦ベルギーGP バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー) ■バルテリ・ボッタス(ステークF1チーム・キック・ザウバー) 決勝=15位(44周/44周) 15番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム いい試みをしたと思っている。結果としては報われなかったものの、戦略面で少し違うことをやってみたんだ。たぶんステイアウトすることもできたし、そうすれば16位より少し上の順位でフィニッシュできたかもしれない。だが、いずれにしても、ポイント圏内でのフィニッシュに手が届く可能性はほとんどなかった。 ポジティブなこととしては、主な競争相手とのレースペースの比較という点で、わずかながらも進歩したように感じられた。まだトップ10を争えるほどではないけどね。僕らがアップグレードを投入し続け、あらゆる領域での進化を続けなければならない理由はそこにある。 これでようやく、チームは与えられて然るべき休暇を迎えることができる。シーズンの前半戦はチャレンジングなものだったから、ここでたっぷり燃料を補給して、また8月末のザントフォールトで力強くレースに臨むのを楽しみにしている ■周冠宇(ステークF1チーム・キック・ザウバー) 決勝=DNF(5周/44周) 19番グリッド/タイヤ:ハード シーズン前半戦の残念な幕切れと言うしかないレースだった。始まりはかなりいい感じだったんだ。僕はハードコンパウンドを選び、ペースも全体的なカーバランスも良かったので、いくつかポジションを上げることができた。そして、前にいた2台のハースにも迫っていたのだが、まずパワーを失い、次にブレーキも効かなくなって、僕のレースは終わってしまった。今日はそれなりの成績を残せる可能性があったと思うし、ハードタイヤでスタートしたことにより、複数の戦略的オプションも持っていた。それだけに、こうした結末はチーム全体にとっていっそう残念なものだ。 これから迎える夏休みの間にしっかり充電して、リフレッシュして戻って来たい。ザントフォールトでは、僕も過去2戦でバルテリ(・ボッタス)が走らせたのと同じクルマ、つまりアップグレードされた仕様をドライブすることになっている。これがチームにとってターニングポイントになることを期待しているよ。 [オートスポーツweb 2024年07月30日]