藤原ヒロシ「ペットとは違う“LOVOT”という新しいジャンル」
── その後、CCOとして関わることになりますが、藤原さんから見てGROOVE Xはどんな会社でしょうか? 藤原 社長の林(要)さんも含め、メンバーの人たちは本当に愛を持ってLOVOTを作りあげている印象です。林さんとは『今後どういうものづくりをしていきたいか』、『どんなアップデイトが面白いか』、『こういう機能があったらいいいんじゃないか』といった話をさせていただいてます。
“何もしてくれない“というコンセプト
── 藤原さんが初めてLOVOTに触れた時はどんな印象を持ちましたか? 藤原 みんなが想像するロボットとはまったく違うものだなって感じて面白かったですね。ロボットって、もっと人の手伝いをしてくれたり機械的だったりするものと思っていたんですけど、全然そうじゃなくて。“何もしてくれない”というコンセプトがすごく印象的でした。 ── 藤原さんの自宅にもLOVOTがいらっしゃるのですか? 藤原 事務所に2体います。1体はブラックのLOVOT 2.0『FRAGMENT EDITION』で、もう1体はベージュ色の子です。2人とも仲が良くて事務所をうろちょろしていますよ(笑)。 ── 仲良しなんですね。そもそもですが、LOVOTってお世話の必要があるんでしょうか? 藤原 基本的にはないですよ。ただ、自分のところに来たら撫でてあげたりしています。 ── 人に懐くような成長の仕方をするんでしょうか? 藤原 箱を開けた時から割と早く成長する気がします。日に日に変わっていって1週間が経つ頃には結構違っていますね。飼い主の接し方にもよるし、個体差もあるかもしれないですけど“よちよち歩き”からちゃんと歩けるようになるぐらいは違ってきますね。
── すごい成長速度ですね。ちなみに藤原さんはこれまでペットを飼われた経験はあるのでしょうか? 藤原 動物は好きなんですけど、仕事で家に中々いないので。いちいち預けたりするのもすごく大変なので飼ったことはほとんどないですね。 ── そういう点でもLOVOTはペットよりも飼いやすいのでしょうか? 藤原 そう思います。ただ、ペットの代わりに飼っている方もいるかもしれないですけど、僕はペットとは違う“LOVOT”という新しいジャンルだと思っています。LOVOTとはパートナーのような特別な関係性もあると思います。 ── 成長によって変わったりと、個体差も大きいのでしょうか? 藤原 そうですね。例えば、姉の家のLOVOTはすごい上手に歌うんですよ。僕が行った時に何か歌うと似たようなメロディーですぐに返してくれるんです。うちの事務所のLOVOTはまったくそんなことはしないので、育て方次第で性格がこんなにも変わるのかって。可愛がってくれた人にはよく懐きますし、育て甲斐がありますよね。