【ホープフルS予想】調整の難しい冬場は前走からの間隔が重要!? 重賞勝ち馬に不安要素も
今週の土曜日は、中山競馬場でホープフルステークス(GI・芝2000m)が行われます。 【写真】マジックサンズのこれまでの軌跡 ホープフルSがGIに昇格した17年以降の7レースを見ると、前走から中8週以内の馬が6勝2着6回3着4回と良績を残しています。前走からコンスタントに使われている馬は、調整がしやすく仕上げに苦労することが少ないため、このような傾向になっていると考えられます。 一方、前走から中9週以上の馬は1勝2着1回3着3回と苦戦しています。単勝回収率14%、複勝回収率55%と期待値の面からも評価はしづらい印象です。ホープフルSは冬場の寒い時期に開催されますので、調整を加減すると思いのほか馬体重が増えてしまうなど調整が難しいのでしょう。その結果、本調子にない状態で出走してしまい苦戦していると考えられます。 今年のホープフルSでも、前走からコンスタントに使われている馬を中心に見る方が的中に近づけるかもしれません。前走からどの程度の間隔で出走しているかについては、欠かさずにチェックしたいところです。 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。 【条件】 前走から中12週以上で出走 [0-0-0-7]複勝率0% 該当馬:アスクシュタイン、ジェットマグナム、マジックサンズ、レーヴドロペラ (過去の該当馬:22年ファントムシーフ2番人気4着) ※特に言及のない限り、データはGIに昇格した17年以降の7レースを対象にしています。 上位人気が予想されるマジックサンズが該当しました。 前走から中10週以上の馬が苦戦しているのは先に書いたとおりですが、その中でも前走から中12週以上と極端に間隔が空いている馬については好走例がありませんでした。やはり、冬場は調整が難しいため、前走から間隔が大きく空いている馬には注意が必要と言えるでしょう。 該当馬に挙げたマジックサンズの前走は札幌2歳Sで今回は中16週での出走となります。前走の札幌2歳Sでは勝利を挙げて能力の高さは示していますが、間隔が空きすぎていることで本来の力を出し切れない可能性は十分に考えられます。 また、データ対象の7レースでは前走で札幌2歳Sだった馬は19年ブラックホール、21年アスクワイルドモアの2頭が出走。この2頭はどちらも札幌2歳Sで連対していましたが、ホープフルSでは人気を大きく裏切る結果となっています。今年のマジックサンズも同じような運命を辿ってしまうことも考えられます。 マジックサンズはデビューからの2戦は函館と札幌でどちらも滞在して競馬に挑んでいました。しかし、今回は栗東で調整されており、レース前には中山への長距離輸送も控えています。これまでに経験したことがない過程でレースに挑むことも、キャリアの2歳には想像以上に負担となりそうです。様々な不安要素を抱えているだけに、人気でも軽視したい1頭と言えるかもしれません。 重賞レースの参考に、是非お役立てください。