【LA情報も!】ジョシュ・ハートネット主演『トラップ』
【Trap 03】男性の来場客が少ないので目立つ!
世界的なポップスターであるレディ・レイヴンのファンは10代の少女たちがメイン。会場では男性客はまばらで、へたな行動をすると目立ってしまうため、なかなか警察の様子を探れない。
歌姫役は監督の実娘!
歌姫のレディ・レイヴン役はシャマラン監督の実の娘であるサレカ。歌手でもあるサレカは、曲作りから劇中でのパフォーマンスまでこなしている。本作は実際にライブを行っている中で撮影したそうで、臨場感たっぷり。
ジョシュのいい人っぽさに騙される!?
シャマラン作品は、予想を裏切られるのが気持ちいいけれど、今回の見どころは、ジョシュ・ハートネットが殺人鬼役という絶妙なキャスティング。というのも、あの親しみやすい笑顔が、見ているこちらの警戒心さえ解いてしまうから。それが、真の姿を隠す巧妙なカモフラージュになっていて、本当のクーパーがどんな人物なのか、最後までわからないのが面白い。一見優しい父親が、実は恐ろしい犯罪者であるというハラハラ感を楽しんで。
ジョシュ・ハートネットはハリウッドで今なにしてる!?
昨年、アカデミー賞7部門受賞の『オッペンハイマー』への出演に続き、『トラップ』で主役を演じて話題になっているジョシュ・ハートネット。というのも、’90年代後半に鮮烈な俳優デビューを果たしながら、2000年代前半にはハリウッドを離れていたから。 かつては、『ヴァージン・スーサイズ』や『パール・ハーバー』で主要な役に抜擢され世界的に名を馳せ、アメリカではティーンのアイドル的な存在としてメディアにも引っぱりだこ。若くしてハリウッドでの地位を確立したものの、その後はインディペンデント映画をメインに活動を続ける方向にシフトしていった。 報酬が100億円はくだらないといわれた、スーパーマン役のオファーを2度断ったエピソードはよく知られている。「当時はセレブ文化が流行りはじめた頃で、それが自分にとっては本当に空虚に感じられて。自分らしくいたかったから、ミネソタの家族や友達のところへ戻ったんだ。(その後)出演した映画は、自分の中では価値のあるものだったけど、小規模なものが多かった。すべてを懸けている監督と働くのが好きなんだ」と、米『インタビュー』誌で語った。 妻で俳優のタムシン・エガートンとは夫婦役として映画で出会い、現在はイギリスの田舎で4人の子供とヤギに囲まれた素朴な暮らしを送っている彼。ここ数年でメジャー映画にカムバックした理由としては、家族のためにより安定したものを築くためだとか。来年以降の大きな作品への出演予定はまだアナウンスされていないが、今後も表舞台での活躍を期待できそうだ。
7月29日、ロンドンで開催された『トラップ』の特別試写会に、妻のタムシン・エガートンを伴って出席したジョシュ・ハートネット。3月に行われたアカデミー賞授賞式の席にも夫婦で登場するなど、最近は公の場に揃って顔を見せることが多い、仲睦まじい2人。 ※雑誌『Safari』12月号より
文=岡村ゆか(LA情報)