太陽光発電用架台の開発設計のアルファブロス(大阪)が破産、負債約31億500万円
アルファブロス(株)(TDB企業コード:652016621、資本金900万円、大阪府大阪市天王寺区大道1-7-13-9F、代表清水光志氏)は、10月26日に大阪地裁へ自己破産を申請し、11月1日破産手続き開始決定を受けた。 破産管財人は宇都宮一志弁護士(清和法律事務所、大阪府大阪市中央区道修町1-6-7JMFビル北浜01 9階、電話06-4706-7727)。 財産状況報告集会期日は2025年2月27日午後2時40分。 当社は、2015年(平成27年)2月創業、同年11月に法人改組。軽量かつ強度・耐食性があるアルミ素材に特化した太陽光発電用架台の開発および設計を手がけ、オリジナルブランドとして「十兵衛」「無双」シリーズを展開していた。商品は建設プロジェクトに合わせたオーダー製品が中心で、国内で企画設計を行い、製造は中国の関係会社へ委託。顧客のニーズに応じて杭やフェンスなどのアルミ製品の取り扱いや設置工事も行い、大手電機メーカーや建築工事業者などから受注を獲得し、2019年5月期には年売上高約16億1400万円を計上していた。 その後も得意先からの受注を獲得し埼玉や福島、福岡などでのメガソーラー案件の着手に向けて交渉を進めていたものの、2020年以降は新型コロナウイルス感染拡大により中国の提携工場の生産がストップしたことで売り上げが急減し、2020年5月期の年売上高は約4億9200万円にまでダウン。加えて、収益面では過年度における輸入関連コストの未払いが表面化したこともあり、同期において約1億4600万円の赤字を計上していた。その間、グループ再編などスクラップアンドビルドを進め経営のスリム化を図っていたものの、複数の取引先との間でトラブルが発生し、訴訟に発展。銀行口座の仮差押えを受けたことで他の取引にも支障を来し、資金繰りがひっ迫。厳しい経営を余儀なくされるなか、先行きの見通しが立たなくなり2021年7月27日付で事業を停止し事後処理を弁護士に一任していた。 負債は申請時点で債権者約26名に対し約31億500万円。