FRBの利下げ開始待つ世界の中銀-日銀総裁会見まで市場の緊張続く
ノルウェーは預金金利を4.5%に維持するとみられており、アナリストらは来年初めの緩和策に関する予測の調整に焦点を絞っている。
トルコは6会合連続で政策金利を50%に据え置く見通し。南アフリカが18日に発表する8月のインフレ率は4.5%に低下したもようで、中銀は19日に2020年以来の利下げに踏み切る可能性が高い。
欧州中央銀行(ECB)の当局者から、追加利下げ後の金融緩和の方向性に関するヒントが得られる可能性もある。何人かの政策委員会メンバーが発言する予定で、ラガルド総裁は20日にワシントンで講演を行う。
中南米
ブラジルの中銀は景気過熱や目標を上回るインフレ、政府の財政支出を背景に会合を開く。
投資家やアナリストはこれらを総合し、18日に3年半ぶりの金融引き締めが決まると予想している。コンセンサスは25bpの利上げで、政策金利を10.75%とし、年末までにさらに75bpの引き締めを行い、政策金利を11.5%に引き上げるというもの。
中南米では他に、アルゼンチンの経済状態を示す幾つかの重要データも注目される。昨年就任したミレイ大統領のいわば「ショック療法」から約10カ月が経過した。
原題:World Braces for Fed Easing Amid 36-Hour Rate Rush: Eco Week (抜粋)
--取材協力:Brian Fowler、Vince Golle、Robert Jameson、Laura Dhillon Kane、Jane Pong、Piotr Skolimowski、Monique Vanek.
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Craig Stirling