胃腸のトラブルは、「膝下さすり」「お腹で円を描く」運動で「脾経(ひけい)」を整えて緩和!【五臓ヨガ考案者、鍼灸師のSatoshi先生直伝40代、50代のセルフコンディショニング⑯】
【2】 膝のあたりまでさすり上げたら、いったん終了。ここまでの動きを10秒くらいかけて行う。 足首から膝にかけて、下から上に向かって【1】【2】を一方向行ったら1セット。同じ動きを3セット、30秒くらいかけて行う。 反対側の脚も同様に行う。 お風呂で脚を洗う際も、両手に石鹼やボディソープをつけ、【1】【2】のように、足から膝へとさすり上げるように洗うのを習慣にするのがおすすめだ。
●これでもOK! ドライヤーで膝下を温め、脾経を刺激する 【1】【2】のように膝下を両手でさすり上げる時間がない場合は、ドライヤーの温風を、足から膝まで、下から上へと当てる方法でもよいだろう。 足首から膝にかけて、下から上に向かって、ドライヤーの温風を当てる動きを一方向行う。これで1セット。同じ動きを3セット行う。 反対側の脚も同様に行う。 このとき、やけどをしないよう注意を。ドライヤーは肌に近づけすぎず適度に離し、1カ所に当てる時間は短くして。ドライヤーの温風が熱すぎると感じるのはNG。熱すぎない範囲で調整しながら当てよう。
セルフケア法 その2/中級編
◆「胃腸のトラブル」には、お腹で円を描く運動がおすすめ。「脾経」をさらに効果的に刺激! 【中級編】は、下腹部まわりの「脾経」を刺激する運動だ。方法は簡単。よつばいの姿勢になって、円を描くようにお腹の部分を動かすだけ! 夜寝る前は目がさえてしまうため控え、朝起きたあとに行うのがおすすめだ。 これだけ行っても効果はあるが、【初級編】の「膝下さすり」で膝下を整えたあとに、この【中級編】を行って下腹部まわりを整えることで、さらに胃腸の状態をよくする効果が期待できる。 余裕がある人は、ぜひ両方行ってみて。
●よつばいの姿勢で、円を描くようにお腹を動かそう よつばいの姿勢になり、上から見て円を描くように、お腹の部分を動かす。時計回りに3~5回、反時計回りに3~5回、合わせて1分くらい行おう。 肩の力を抜き、リラックスして行うのがポイントだ。 【初級編】も【中級編】も、「膝下をさすり上げるだけ」「円を描くようにお腹を動かすだけ」と、とてもシンプルな動きで簡単にできる。 どちらも実際に行うと、体が熱を帯びて温かくなり、効いているのを実感できる。 体の経絡「脾経」を刺激して整えることで、滞っていた流れをよくし、胃や腸によい作用を与え、胃や腸の調子をよくする効果が期待できる。 胃腸のトラブルに悩んでいる人は、ぜひ生活の中にこれらのケア法を取り入れてみて。
【教えてくれたのは】 Satoshiさん 鍼灸師、柔道整復師、トレーナー、ヨガインストラクター、シンギングボウルセラピスト。大阪・心斎橋のサロン「B HAPPY」で鍼灸・美容鍼灸やパーソナルトレーニングを行うほか、インストラクターやセラピスト向けのカラダの講座を開講中。大阪・豊中の「岩塩ヨガスタジオ 四季」で五臓ヨガのクラスも担当。また、子どもを中心とした運動教室「カラダツクルスクール」でも活躍中。幅広い方法で健康・美容にアプローチする、カラダメンテナンスの専門家。 撮影/仲尾知泰(Ripcord) 指導・モデル/Satoshi 取材・原文/藤本幸授美
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