2年で250店舗と驚愕の出店数~安い、うまい!「鰻の成瀬」
「全く知識も経験もない」~うなぎの次は「よもぎ」でFC
山本が新たな挑戦を始めた。やって来たのは故郷の滋賀・高島市。目的は物件のチェックだ。「ここを『よもぎ蒸しサロン』に変えたい」と言う。 「よもぎ蒸し」とは、穴のあいたイスの下で炊いたよもぎの蒸気で全身を蒸すことで、血行を促進するという民間療法。 「フランチャイズとして、新たに勝てる業態をつくってみたい」(山本) うなぎ店の次は、よもぎ蒸しサロンを、フランチャイズ展開するというのだ。 「(経験は)全くないです。うなぎの時と一緒で、全く知識も経験もない」(山本) しかし、山本にはそれなりの勝算があるという。 「(よもぎ蒸しは)マンションの一室とか、個人店が多いんです。一気に面で取れる可能性があるので、この業態を選んだ」(山本) よもぎ蒸し業界はうなぎと同様、個人店が多く、しかもほとんどが固定客。FC展開して知名度を上げれば、一気に客を獲得できるというのだ。 やると決めたら、動きは早い。2024年7月、美容業界の見本市「ビューティーワールドジャパン名古屋」で必要な器具を調達。得意分野の広告戦略にも力を入れ、SNSなどで広告を打ち、同年10月中にもオープンする予定だという。 「『鰻の成瀬』と同じことができないかなと淡い期待を持っています」(山本)
一方で、山本は高島市で地方創生にもチャレンジしている。子育て支援カフェを作り、1000人規模のイベントも開催している。 理由は、高島市が若い女性が減り将来的に消滅する恐れがある自治体の一つだ、という指摘があったからだ。「2年前に高島市に帰ってきた時に、このままじゃやばいと。地元の皆さんとタッグを組んでやっていく必要があるなと」と訴えた。 「ふだんは合理的に生きているのですが、まったく合理的じゃないこともたまにはやってみようと」(山本) ※価格は放送時の金額です。 ~村上龍の編集後記~ 1号店は駅から15分はかかる商店街の一角。「うなぎ」なら少々立地が悪くても検索して来店するだろうという読み。二等立地に出店して固定費を下げ、その分価格を下げた方が商売として成立するのではという想像。内装は全てDIY。ハンディがあっても成功させれば、店主が「自分でもできる」と思ってくれる。うなぎは商社から仕入れ、店舗では蒸して焼くだけ。機器を導入して職人は不要。全店きちんと儲かっている。1番大事なのは利益。FCビジネスで、携わった人々が幸福になることに関心がある。 <出演者略歴> 山本昌弘(やまもと・まさひろ)1983年、滋賀県生まれ。2002年、高校卒業後、イタリアへ語学留学。2005年、ECC入社。2010年、大手ハウスクリーニング会社入社。2020年、フランチャイズビジネスインキュベーション設立。2022年、「鰻の成瀬」1号店オープン。 ※「カンブリア宮殿」より
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